特許査定率が全産業中第1位「特許行政年次報告書」で公表 井関農機2021年7月26日
井関農機は7月19日、特許庁が公表した「特許行政年次報告書2021年版」で、特許の日本における分野別登録数の「その他の特殊機械分野」で2位、特許査定率で「全産業中」で1位となったことを発表した。
野菜移植機:ワンタッチスタンド
日本における分野別登録数統計表によると、同社は2020年「その他の特殊機械分野」の登録数で2位。特許査定率は98.7%で全産業中で1位だった。同社は「日本における特許出願の分野別登録数の多さや高い特許査定率は、新しい技術の開発、投入、実用化に積極的に取り組んできた当社の技術開発の証し」としている。
2020年度分野別登録数における発明としては、(1)コンバインの手扱ぎ作業の安全装置、(2)田植機の直進アシストの操舵量調節、(3)野菜移植機のワンタッチスタンド、(4)乾燥機アグリサポートがある。
(1)のコンバインの手扱ぎ作業の安全装置は、フィードチェン付近の緊急停止スイッチを押すと、エンジンが停止し、扱胴カバーを緊急開放でき、手扱ぎ作業の安全性が高まる。また、メカ式の開閉レバーを使う場合には、エンジンを停止させずに開放させることができる。
(2)の田植機の直進アシストの操舵量調節は、直進アシスト中のステアリング操舵量を調節することで、ほ場状況にあわせて直進アシストする機能。(3)の野菜移植機のワンタッチスタンドは、収納状態からスタンドのロッドを押し下げて90度回転させることでスタンドが接地状態に。また、接地状態から90度回転させて手を離すとスタンドが収納状態になる。接地状態と収納状態の切替時に工具が不要で、移植機本体からスタンドが離れないため効率よく切替作業ができる。
さらに、(4)の乾燥機アグリサポートは、複数の乾燥機(最大10台)から専用アプリをダウンロードした管理用携帯端末にBluetoothで各乾燥機のデータを送信。穀物水分値などの乾燥運転情報と乾燥運転終了後の作業実績などがタブレットに表示される。
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