農業用燻蒸剤の市場規模 2026年に27億米ドル到達予測2021年8月4日
株式会社グローバルインフォメーションは7月29日、市場調査レポート「農業用燻蒸剤の世界市場 (~2026年):製品タイプ (臭化メチル・ホスフィン・クロルピクリン)・作物区分 (穀物・油糧種子・果物)・適用場所 (土壌・倉庫)・手法 (防水シート・非タープ・真空)・地域別」(MarketsandMarkets)の販売を開始した。
同レポートによると、農業用燻蒸剤の市場規模は、2021年の22億米ドルから年平均成長率(CAGR)4.2%で成長し、2026年には27億米ドルに達すると予測。需要の背景には、生物学的・非生物学的要因による、倉庫や作物保管室での害虫の侵入の増加、作物保護化学物質に対する意識の高まり、発展途上地域での都市化などがある。中国やインドの農家や関係者は、ポストハーベストロスによる被害を受けているため、農業用燻蒸剤のサービスプロバイダーにとって、同地域は主要な市場として農業用燻蒸剤サービスの導入が進んでいる。
新型コロナウイルスが与える影響
新型コロナウイルスの影響で、農薬メーカーは、病害虫の被害を防ぐ食料生産に向け、大きな課題に直面。インフラの閉鎖によるネズミや害虫の発生は、農業用燻蒸剤の大きな需要を生み出している。一方、パンデミック時には、食品の需要が予想外に急増したため、メーカー、サプライヤー、小売業者は、農業用燻蒸剤の継続的な供給を確保するのに苦労した。
牽引要因:ポストハーベストロス削減への関心の高まり
食糧安全保障を確保するためには、収穫後の食品ロスを削減することが重要。収穫されたばかりの農産物の取り扱いの中で発生するポストハーベストロスは、害虫予防に効果的な燻蒸を行うことで回避が可能で、柑橘類のポストハーベストにおける腐敗は、アンモニアガスによる燻蒸で防げる。燻蒸技術は収穫後のロスを防ぎ、農作物の品質を維持するのに役立つ。さらに、燻蒸により、貯蔵庫、サイロ、および倉庫などを、穀物の保管前に徹底的に洗浄することで、病害虫の予防としても採用されている。
抑制要因:燻蒸中の残留物の蓄積
燻蒸剤で処理された材料に残る残留物の量は、燻蒸中の条件とその材料の処理によって決まる。残留物の蓄積につながる要因を考慮すれば、残留物の量を最小限に抑えられる場合もある。また、沸点の高い燻蒸剤は、揮発性の高い化合物よりも長い時間残留物として存在。さらに、植物や動物の成分と反応する燻蒸剤も、かなりの量残留する可能性がある。
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