農業用水路の摩耗量測定システムをアップグレード 農研機構2021年8月25日
農研機構は、農業用水路表面の摩耗量を高精度に測定する装置を2013年に開発。このほど、測定装置をコンパクトにして現場作業を効率化するとともに、摩耗量を計算するまでの手間を大幅に省略する解析用プログラムを作成し、摩耗量調査の作業を一新することに成功した。同技術により、摩耗をより手軽にモニタリングすることが可能となり、より多くの水路での合理的維持管理の導入が進むと期待される。
老朽化した農業用水路は長寿命化のための補修がなされ、補修後の農業用水路の経年的な変化を定量的に評価する目的で摩耗量調査が行われる。
農研機構は、摩耗量調査のための手法と高精度な摩耗測定装置を開発。摩耗量は、ステンレスなどの固定標点を設置し、同じ標点から材料表面までの距離を経年的に測定して調べるが、測定装置は農研機構で研究用に開発したもので、専門家でなければ扱いにくいものだった。今回、装置の構成機器を見直してコンパクトにし、装置全体の重量を7キロ(従来の約半分)に軽量化。さらに、測定や解析を行うプログラムには、測定後の解析を自動で行う機能や、測定ミスを抑制する機能を設けた。
同技術の普及によって、国、都道府県、土地改良区の職員、また、委託を受けて調査を実施するコンサルタント会社の職員が、高精度、かつ容易に摩耗量をモニタリングすることができる。また、多くの水路で摩耗量データが蓄積されることにより、摩耗しにくい新たな補修材料や高度な劣化予測技術の開発が可能になり、農業用水路のさらなる長寿命化につながることが期待される。同装置は要請に応じ行政に提供する。
重要な記事
最新の記事
-
新米の販売数量 前年比7.5万t減 売れ行き鈍る2025年12月24日 -
「旧姓使用の法制化」が仕掛ける罠【小松泰信・地方の眼力】2025年12月24日 -
28年ぶりに10兆円超 2024年の農業総算出額 米や野菜の価格上昇で2025年12月24日 -
鳥インフルエンザ 京都府で国内9例目2025年12月24日 -
JA香川県 部門間連携でネギ、レタスの生産振興へ2025年12月24日 -
地域全体の活性化を目指す 沖縄で生モズクの取り組みに学ぶ【JA全中教育部・ミライ共創プロジェクト】2025年12月24日 -
産地直送通販サイト「JAタウン」公式アプリダウンロードキャンペーン実施中2025年12月24日 -
焼き芋やスイーツを堪能「三島甘藷祭り」静岡・三島で開催 JAふじ伊豆2025年12月24日 -
愛知県内の全児童養護施設へ新米「あいちのかおり」8トン寄贈 JA愛知信連2025年12月24日 -
花をつくる新メカニズム「フロリゲン・リレー」を発見 横浜市立大など2025年12月24日 -
松岡昌宏が「ミルクランド国王」に就任「北海道 is ミルクランド」発表会 ホクレン2025年12月24日 -
あぐラボ「SusHi Tech Tokyo 2026」アンバサダーに就任2025年12月24日 -
松岡昌宏がミルクランド国王に「北海道isミルクランド」始動 新CMも公開 ホクレン2025年12月24日 -
個人株主向け施設見学会開催 井関農機2025年12月24日 -
農機具更新タイミング分析AI「Metareal AM」プレミアムプランを提供開始 ロゼッタ2025年12月24日 -
鳥インフル 米国からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年12月24日 -
鳥インフル 英国からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年12月24日 -
イチゴ生育予測サービス「BerryCast」1月から提供開始 クロロス2025年12月24日 -
福岡県内3店舗目「カインズ 苅田店」2026年春オープン2025年12月24日 -
東京都日の出町と包括連携協定 健康づくり・地域活性化で官民協働 協同乳業2025年12月24日


































