AIと自動収穫ロボットに最適化されたビニールハウス一般公開 AGRIST2021年8月30日
AGRIST株式会社(宮崎県児湯郡新富町)は9月3日、収穫の労働力不足の課題解決する吊り下げ式ピーマン自動収穫ロボット「L」の一般予約の受付を同社ホームページで開始する。
AIとピーマンの自動収穫ロボットに最適化されたビニールハウス
自動収穫ロボット「L」は、高齢化により収穫の労働力不足が要因で収益率が下がるという農業の課題に対し、構造も機能もシンプルにすることで低価格で提供。取りこぼしや木の弱体化を軽減することで収穫量と農業所得の向上を目指して開発された。実際の農場での利用を考え、ピーマンの肩から出る果柄の長さが0.5ミリ以下で実が傷つかない状態でかつ収穫できる精度を93%以上に改善。また、出荷までの手間を省けるように収穫ハンドを改良した。さらに、理想環境下で28秒に1つのピーマンを収穫できる速度まで向上し、180度の方向転換が可能になったため収穫できる範囲が2倍に拡大した。
1度の充電で4時間稼働ができるバッテリーを搭載(バッテリー交換で1日8時間の稼働)し、設置の負担軽減のため重量を16kgに抑えている。また、ピーマン樹木への傷を防ぐため、ロボットにカバーを取り付けた。2022年10月から順次納入予定。導入費は150万円(3年間のレンタル契約を想定)。手数料はロボット収穫分の売上10%。
また、自動収穫ロボット「L」に最適化された、自社の試験場も兼ねたビニールハウス「アグリストファーム」を宮崎県児湯郡新富町に建設。今後、導入を検討する農家と農業法人向けにアグリストファームの内覧と製品説明を毎月第2・第4水曜日の午後1時半から事前予約制で実施する。申込み・問い合わせは同社ホームページへ。
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