世界の温室園芸市場 2027年までCAGR9%で成長見込み2021年8月31日
REPORTOCEANは8月25日、世界の温室園芸市場に関する最新レポートを発行。同市場は、2021年から2027年の予測期間に9%以上の成長率が見込まれている。
温室園芸の世界市場は、2020年には約327億米ドルとなり、2021年から2027年の予測期間には9%以上の成長が見込まれている。
温室園芸は、作物を栽培するためのカスタマイズされた規定を提供するため、組織的なシェルターで作物を生産する手段。温室は、ガラス、プラスチックなどの透明な素材や、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート硬質プラスチック・アクリルなどの素材を使って作られ、害虫や病気から作物を守り、望ましい好ましい気象条件を維持するのに役立つ。
従来の作物生産技術とは対照的に、温室での園芸生産は、生産資源の効率的な利用、作物の品質向上など様々なメリットがあり、より健康的な作物の生産を可能にすることから、世界中で市場の成長を促進すると予想。しかし、新型コロナウイルスの脅威は世界経済に影響を与え続けており、環境制御型温室産業も例外ではない。新型コロナウイルスの影響で、業界は生産量の減少や供給の途絶という問題に直面しており、温室の所有者は、近い将来の作物生産を促進するために、革新的な温室技術の開発に時間と資源を費やすことが重要となる。
さらに、園芸作物の生産量の増加、食料需要の増加、温室の導入を支援する政府の資金援助の増加などが、予測期間における市場の高いCAGRをもたらす要因となっている。例えば、2017年にインドで実施されたMinistry of Agriculture & Farmers Welfareの調査によると、園芸作物の生産単位は、2015~16年には286188('000 MT)で、2016-17年には約295164('000 MT)に達すると予想。これにより、世界中で温室園芸の需要が加速することが期待されている。一方、農業用水に含まれる高濃度の水溶性塩分や、低温貯蔵施設の不足などが、2021年から2027年の予測期間において市場の成長を制限する要因となっている。
世界の温室園芸市場の地域分析は、アジア太平洋地域、北米、ヨーロッパ、ラテンアメリカ、その他の地域が対象。ヨーロッパは、園芸作物の生産に温室が多く採用されていることに加え、天候不順の影響を受けているため、市場シェアの面で世界の主要地域となっている。一方、アジア太平洋地域は、中国やインドなどの人口増加に伴う温室栽培技術の導入や食料需要の増加により、2021年から2027年の予測期間において最も高い成長率/CAGRを示すと予想されている。
同レポートに含まれる主な企業は次の通り。
リッチェルグループ
Hoogendoorn Growth Management BV
Dalsem Horticultural Projects B.V.
HortiMaX B.V.
Harnois Greenhouses
PRIVA B.V.
セレス・グリーンハウス・ソリューションズ
Certhon
Van der Hoeven
オリテック・ソリューションズ
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