ハイブリッド種子の市場規模 2026年に349億米ドル到達予測2021年10月1日
株式会社グローバルインフォメーションは9月27日、市場調査レポート「ハイブリッド種子の世界市場 (~2026年):作物タイプ (穀物・油糧種子&豆類・野菜)・主要作物 (トウモロコシ・米・大豆・綿・カノーラ・トマト・唐辛子・キュウリ・スイカ)・栽培タイプ・地域別」(MarketsandMarkets)の販売を開始した。
同レポートによると、ハイブリッド種子の市場規模は、2021年の252億米ドルから年平均成長率(CAGR)6.7%で成長し、2026年には349億米ドルに達すると予測されている。
食品、飲料、動物飼料、バイオ燃料業界からのハイブリッド種子の需要拡大が、市場の成長を牽引。ハイブリッド種子の需要は、中国やインドなどで着実に伸びている。これらの国は最大規模の人口を擁しており、食用穀物の需要が市場の成長を後押し。一方、先進国市場では、農家は作物の収穫量を維持し、さらに収益を上げようとしている。先進国と発展途上国の持続的な農法への取り組みが、ハイブリッド種子市場の成長を後押ししている。
新型コロナウイルスによる市場への影響
新型コロナウイルスの発生とパンデミック対策は、世界中の農業分野に壊滅的な影響を与えている。種子は農業生産の出発点だが、新型コロナウイルスが大流行する危機的状況下でも、種子の配送は、今後の生産サイクルを支えるためにも継続して行わなければならないサービスの一つとなる。しかし、便数の減少、運転手数の減少、スタッフ数の減少により、輸送に関するトラブルが、種子業界特有の問題を引き起こしている。
新型コロナウイルスの影響で、農家への種子の供給が遅れている。種子生産は、労働力、輸送、包装などの関連部門に依存しており、これらの部門がロックダウンにより影響を受けているため、大きな痛手となっている。一部の地域では、農家の生産物の都市への移動ができない状況にある。この混乱で、植え付けに必要な品質と量の種子が入手できないため、農業生産量や作付面積の減少につながる可能性がある。
牽引要因:世界的な果物と野菜の需要の増加
世界的な食生活の変化に伴い、生鮮・冷凍野菜の需要が高まっている。消費者は、健康増進のために摂取すべき食物を意識するようになっており、野菜や果物の生産量も増加。多くの農家が工業用作物の栽培に移行し始めており、市場の収益拡大につながっている。ソルガム、トウモロコシ、大麦、オート麦、綿花、米、果樹作物などの作付面積は増加しており、一方で、小麦の作付面積は減少すると予想されている。
重要な記事
最新の記事
-
【地域を診る】地域の未来をつくる投資とは 公共性のチェック必要 京都橘大学教授 岡田知弘氏2025年2月19日
-
農林中金 奥理事長退任へ2025年2月19日
-
卓球アジアカップ出場の日本代表選手を「ニッポンの食」でサポート JA全農2025年2月19日
-
香港向け家きん由来製品 愛媛県、鹿児島、宮崎県からの輸出再開 農水省2025年2月19日
-
デジタル資産問題【消費者の目・花ちゃん】2025年2月19日
-
「第4回フードテックジャパン大阪」に出展 光選別機3機種で選別実演 サタケ2025年2月19日
-
鳥インフル アルゼンチンからの家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年2月19日
-
融資により19.8億円を資金調達 累計調達額は85.8億円に 日本農業2025年2月19日
-
土に還る生分解性樹脂の黒マルチフィルム「Nature master」正式販売開始 昭光通商2025年2月19日
-
全鳥連「安全・安心・おいしい鶏肉」の啓発活動を実施中2025年2月19日
-
次世代型バイオ燃料でCO2削減「リニューアブルディーゼル」導入 パルシステム神奈川2025年2月19日
-
国際協同組合年に学ぶ「協同組合」労金、農協、労協と異業種交流開催 パルシステム2025年2月19日
-
犬型ロボット×農業最前線 未来の農業に触れる講演会&体験会開催 岡山大学2025年2月19日
-
安全性検査クリアの農業機械 農用トラクターなど3機種4型式を公表 農研機構2025年2月19日
-
ノウフクJAS商品「果実なきモチ シャインマスカット」発売 農福コンソーシアムひろしま2025年2月19日
-
スギ花粉 1都19県で飛散開始 西・東日本は来週以降本格化 ウェザーニューズ2025年2月19日
-
アルビレックス新潟 ユニフォームパートナー(背中)で契約更新 コメリ2025年2月19日
-
33年間の累計総額が約5162万円に「バレンタイン・チャリティ募金」実施 共栄火災海上保険2025年2月19日
-
【農協研究会】報告Ⅰ:組合員のニーズ聞き対応を JA常陸・秋山豊組合長2025年2月18日
-
【農協研究会】報告Ⅱ:「おらが農協」意識を生み出す JA松本ハイランド 田中均組合長2025年2月18日