世界の農業用生物製剤市場 2027年までCAGR13.5%で成長見込み2021年10月6日
REPORTOCEANは10月4日、世界の農業用生物製剤市場に関する最新レポートを発表。同市場は、2020年に約99億9000万米ドルとなり、2027年までに242億4000万米ドルに達する見込みで、2021年から2027年の予測期間に13.5%以上の年平均成長率(CAGR)が見込まれている。
農業用生物製剤は、農業において化学薬品の代わりに使われる種子処理製品。主に作物の健康を維持するために、害虫や雑草、病気から作物を防ぐために使われる。農業従事者の意識の高まり、農作物における害虫の発生の増加、農作物の収穫量を増やす必要性、害虫抵抗性製品の開発、政府の取り組みなどが、予測期間中に農業生物学的製剤の採用を促した。
人口の増加に伴い、食料や農業に対する需要が高まっているため、作物の収穫量を増やす必要がある。例えば、IBEFの調査によると、インド政府は2019~20年度に1534万ドルを土壌健康カード制度に割り当てているが、熟練した人材の不足が2020~2027年の予測期間における市場の成長を妨げている。また、持続可能な農業へのシフト、農業生物学的製剤の採用と需要は、予測期間中の市場成長を増加させる可能性がある。
農業用生物製剤の世界市場は、地域別に、アジア太平洋地域、北米、ヨーロッパ、ラテンアメリカ、その他の地域に分けられる。地域別では、北米が市場をリードしており、認知度の向上と技術の進歩により、力強い成長を遂げている。一方、アジア太平洋地域は、可処分所得の増加、有力な参加者の増加、農業慣行の改善などの要因により市場が大きく成長。アジア太平洋地域の農業用生物学的製剤市場に有益な成長の見通しをもたらしており、有望な地域の一つとして注目されている。
同レポートに含まれる主な企業は次の通り。
ストックトン・バイオ-AG
BASF SE
Isagro S.P.A.
Bayer AG
UPL
マローネ・バイオ・イノベーションズ
エボジーン社
Vegalab S.A.
Lallemand
ヴァレンティ・バイオサイエンス
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(119) -改正食料・農業・農村基本法(5)-2024年11月23日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践 (36) 【防除学習帖】第275回2024年11月23日
-
農薬の正しい使い方(9)【今さら聞けない営農情報】第275回2024年11月23日
-
コメ作りを担うイタリア女性【イタリア通信】2024年11月23日
-
新しい内閣に期待する【原田 康・目明き千人】2024年11月23日
-
基本法施行後初の予算増確保へ JAグループ基本農政確立全国大会に4000人 生産者から切実な訴え2024年11月22日
-
「適正な価格形成」国関与で実効的に JA群馬中央会・林会長の意見表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
JAグループ重点要望実現に全力 森山自民党幹事長が表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
農林水産省 エン・ジャパンで「総合職」の公募開始2024年11月22日
-
鳥インフル 米モンタナ州、ワシントン州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
鳥インフル オランダからの生きた家きん等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
11月29日「ノウフクの日」に制定 全国でイベント開催 農水省2024年11月22日
-
(411)「豚ホテル」の異なるベクトル【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年11月22日
-
名産品のキャベツを身近に「キャベツ狩り選手権」開催 JA遠州中央2024年11月22日
-
無人で水田抑草「アイガモロボ」NEWGREENと資本業務提携 JA三井リース2024年11月22日
-
みのるダイニング名古屋店開業2周年「松阪牛ステーキ定食」特別価格で提供 JA全農2024年11月22日
-
【スマート農業の風】農業アプリと地図データと筆ポリゴン・eMAFF農地ナビ2024年11月22日
-
自動運転とコスト【消費者の目・花ちゃん】2024年11月22日
-
イチゴ優良苗の大量培養技術 埼玉農業大賞「革新的農業技術部門」で大賞受賞 第一実業2024年11月22日
-
「AGRIST Aiサミット 2024」産官学金オープンイノベーションで開催2024年11月22日