モバイル型近赤外分光ソリューションを家畜飼料業界に導入 BASFとtrinamiX2021年10月14日
ドイツBASF本社のニュートリション&ヘルス事業本部アニマルニュートリションと、子会社のtrinamiX GmbH(トライナミクス) は共同で、trinamiXのモバイル型近赤外(NIR)分光ソリューションを飼料業界へ導入する。ポケットサイズのNIR分光ソリューションにより、飼料業界のバリューチェーン全体で家畜飼料の成分解析を、迅速かつ高精度に現場で行うことができる。
trinamiXは、従来の赤外分光の大幅な縮小化に成功。BASFとの協力で、trinamiXがもつ技術を、飼料分析の加速化とシンプル化に用いる。BASFの飼料添加物に関する知識と、trinamiXのモバイルNIR分光の専門知識を結集し、クラウドベースで小型ポータブルデバイス、スマートフォンアプリ、カスタマーポータルサイトを統合。利用者は、飼料サンプルの品質や栄養価に関する分析結果をボタン一つで得られ、飼料の配合と品質管理が強化される。
BASFアニマルニュートリション、パフォーマンス製品& マーケティング グローバル統轄部長のマニュエル・レズ氏は「飼料の栄養成分の見える化は、家畜にとって必要配合量を見極める際に重要な鍵となる。家畜の成長段階や健康状態によるニーズの変化、また原材料の変更に伴い、飼料には常に調整が必要。私たちが提供するモバイル型NIR ソリューションにより、飼料工場や栄養士と生産者が、家畜飼料の品質を保証するために迅速で自由度の高いソリューションを手に入れることができる」と話している。
新しいNIRソリューションは、飼料原料から完成飼料に至るまで幅広い飼料サンプルが対象。水分、タンパク質、脂肪およびエネルギーなど、質の高い飼料や家畜の健康に不可欠なパラメータの把握に役立つ。また、飼料サンプルはその場で測定でき、所要時間は1分未満。結果は瞬時にスマートフォンアプリに表示され、trinamiXのウェブベースのカスタマーポータルサイトにアクセスして評価できる。
trinamiXは、10月13日に千葉の幕張メッセで開幕する「第11回 農業Week」に出展。飼料向けの赤外分光ソリューションを中心に紹介する。
高性能のポケットサイズラボラトリー
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