今が植え時の「ハボタン」寄せ植えなどポイント紹介 タキイ種苗2021年10月29日
タキイ種苗は、クリスマスや正月など、家で過ごす時間の楽しみとして、ハボタンの寄せ植えを提案。苗の植え付けと寄せ植えのポイントを、おすすめ品種とともに紹介する。
鉢や花壇向きの「矮性種」(左)、切り花向きの「高性種」でキャベツのように葉が丸い「東京丸葉系」
ハボタンは、キャベツやブロッコリーと同じ仲間で、江戸中期にヨーロッパから入ってきた食用ケールが、観賞用として栽培されたのが始まり。その後、国内で改良が進み、様々な品種が生まれた。正月のイメージもあるハボタンだが、葉色は紅白だけでなく、ローズや中心にいくほどピンクになるグラデーションを楽しめる品種もあり、色づく前の緑の状態をグリーン花材として活用できる。また、葉の形質も丸葉、切れ葉や最近ではツヤのある照り葉やフリンジ、切り花利用できる高性種などさまざまある。11月は、ハボタンの苗を植えるには適した時期で、好きな色や形を選んで、他の植物と合わせる寄せ植えがおすすめだ。
ハボタンの種類は、草丈が低く、鉢や花壇向きの「矮性種」と、鉢や切り花向きの「高性種」に分かれる。また、葉の形はキャベツに似て葉が丸い「東京丸葉」系、葉の緑が細かく波上にちぢれる「ちりめん」系、葉が軽く波打ち、東京丸葉とちりめん系の中間型の「大阪丸葉」系、葉に切れ込みが入る「切れ葉」系がある。
一方、2008年に発表された「プラチナケール」は、従来のハボタンとは違い葉の表面にブルーム(白いワックス成分)がなく、光沢とメタリックな質感が特長の「照り葉」系。育成ほ場の中にブルームの少ないひときわ色鮮やかな個体を見つけ、そこから品種改良を続け、15年余りの年月を経て生まれた。ハボタンの枠を超えた新たなジャンルの品種として、ハボタンではなく、総称として「プラチナケール」と名付けられた。
【苗の植え付けのポイント】
初心者でも育てやすく、管理する場所を選ばないハボタン。一度きれいに色づくと、ほとんど日があたらず寒い場所でも、美しさを長く保つ。
ポイント1:ハボタンを鉢に植えつける場合は、着色していて形の整った株を選ぶ。
ポイント2:土は、排水のよい土を使い、植え付け後はたっぷり水をやる。2~3日は日陰に置いて、冬季は強い寒さの当たらない、日だまりに置くとお正月に美しい鉢物となる。水は土が乾いてからやるようにする。
ポイント3:根を傷めないように植え付け、ポット上部、肩部分の不要な土は取り除く。葉色が薄くなってしまった時は様子を見ながら追肥を与える。
【ハボタンの魅力を楽しむ寄せ植え】
ポイント1:紅白パターンにとらわれない
白色系を除いた赤色~桃色系のグラデーションを生かした植栽。白色系を外すことで、「縁起物」っぽい雰囲気が一気に払拭され、「モダンハボタン」へと変身する。
ポイント2:高性ハボタンで豪華で存在感のあるアレンジに
高性種を使うと、立体感のある豪華な寄せ植えに。鉢の中央部に高性ハボタンを植え、その周囲に草丈の低い植物を使うとスッキリした印象になる。
ポイント3:着色前の緑葉はグリーン花材としても活躍
ポイント4:切れ葉タイプでおしゃれな洋風イメージ
葉に切れ込みのある切れ葉タイプは、とても使い勝手がよいハボタン。クリスマスの洋風アレンジにもぴったり。
ポイント5:高さのある植物と合わせる
小型の鉢で寄せ植えを楽しむ場合は、コニファーなど高さのある植物を合わせるとアクセントになり、小さな鉢も豪華になる。
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