セルロースナノファイバー使用 鶏舎環境改善資材を販売開始 中越パルプ×丸紅2021年11月16日
中越パルプ工業と丸紅は、中越パルプが製造するセルロースナノファイバー「nanoforest」を使った鶏舎用環境改善資材の販売を開始した。
セルロースナノファイバー「nanoforest」
両社は、2017年4月にCNFの用途開発・販売業務を共同で行うことに合意。音響分野をはじめ、エレクトロニクス、ゴム等の幅広い分野で用途開発を進めてきた。同製品は、鶏舎環境を良好な状態に維持することで、採卵場の生育環境と作業者の労働環境の維持・向上に寄与する。また、鶏の環境ストレス要因となる不快害虫に微細なセルロース繊維が付着することで、活動を物理的に抑制する。
主な構成成分は微細なセルロース繊維と水で、サステナブルな天然素材を使っており、抗生物質や殺虫剤等の合成成分は含まれていない。「nanoforest」の乾燥収縮作用により、埃・塵・羽根を小塊化し、飛散を防止。不快害虫を天然繊維で物理的に固定化するため、薬剤成分等による殺虫ではない。採卵鶏や周辺環境に悪影響を及ぼさず、散布作業者にも扱いやすい安全性の高い環境改善資材といえる。
丸紅と中越パルプは、同製品の販売とともに、丸紅グループの畜産分野における豊富な経験を活かし、鶏舎での利用を拡大。また、畜舎を含めた幅広い利用に向けて研究開発と販路開拓を進める。
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