深谷市の農家主導で「キャベツ搬送ロボット」開発 アトラックラボ2021年11月19日
アトラックラボ(埼玉県入間郡)は埼玉県深谷市が掲げる「DEEP VALLEY」構想のもと、アームレスキュー(埼玉県大里郡)、農業生産法人のファームヤード(深谷市)と共同で「キャベツ搬送ロボット」を開発した。
200キロの積載が可能な「キャベツ搬送ロボット」
キャベツの収穫は、一般的に人力台車や、クローラー型エンジン台車を使い畑から運び出している。キャベツの収穫箱一箱10キロ以上あり、数十箱を載せて畑を移動させるため人力台車では2~3人がかり、エンジン台車は細かな方向転換や速度調整のレバー操作が必要となっていた。エンジン台車は機械重量も重く移動も容易ではないなどの問題がある。
今回開発した搬送台車は、電動のインホイールモーターを4輪に採用し、200キロの積載重量を実現しながら走破性と車両の軽量化を実現。また、低コスト化も重要なため、複雑な制御は廃し簡単で実用的な操作とした。車体のジョイスティックか、シンプルな遠隔操作ができ、積込作業をしながらの容易に操作できる。
開発の主体となった農家のファームヤードは、吉岡重明社長が1997年に創業。持続可能な社会作りへの貢献と経営の拠所として、野菜の安定供給、遊休農地の解消、雇用の安定を図る等の企業理念で、新しい試みに挑戦してきた。今回の取り組みは、農業×製造業・ITで関連企業の集積を図る深谷市のリードの元、アームレスキュー、アトラックラボがロボット開発に協力し共同開発が実現した。
ジョイスティックによる操作も可能
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