【年頭あいさつ2022】松本和久 株式会社サタケ 代表取締役社長2022年1月3日
松本和久
株式会社サタケ
代表取締役社長
明けましておめでとうございます。輝かしい新春を迎え、謹んでお祝詞申し上げます。
昨年10月、佐竹利子名誉会長が永眠いたしました。生前は多くの方々に並々ならぬご厚情を賜り心よりお礼申し上げます。私儀、昨年6月、代表取締役社長に就任いたしましたが、佐竹利市初代社長以来、4代にわたり築き上げられた実績や伝統を傷つけることなく、社員一丸となって当社をさらに発展させ、社会やお客様に貢献してまいる所存です。
さて、昨年を振り返りますと、コロナ禍が社会生活や経済活動に暗い影を落としました。当社においても出張や海外渡航の禁止で客先訪問が困難になるなど、営業活動に多大な影響がありました。他方、リモートによる商談やWebサイトの積極活用などで販売力の維持に努め、一定の成果を収めることができました。
新製品では、次世代型精米プラント「MILSTA」を発表。「省力化・自動化」「品質担保・リスク分散」「利益貢献」をコンセプトに、課題解決型の新しい精米工場のあり方を提案しました。また、「ロング・ライフ・ライス・プロセス」は、玄米に過熱スチームを放射し害虫や卵を駆除。米の表面も殺菌処理することで常温でも長期保存が可能になりました。調製機関係では、発売以来好評を頂いている光選別機「SAXES Knight」に3.5トンタイプを追加し、大規模生産者から多くの受注を頂きました。醸造機関係では、「扁平精米」を実現した醸造用精米機を開発。高い精米歩合でもタンパク質を効率的に除去し、上品でフルーティーな日本酒を醸し出すことが可能になりました。
これからの当社の重要課題として、「(1)利益提案」「(2)S-DX」「(3)米の品質保証の確立」「(4)国内外のサービスの拡充」「(5)人材育成」の5項目を掲げています。「利益提案」は、顧客に新たに創出可能な利益を示すことであり、設備運営費の削減や製品の高品質・高価値化による利益創出などにつなげます。「S-DX」は「サタケ デジタルトランスフォーメション」の略称で、デジタル技術を活用して当社のビジネスモデルや製品、サービスなどを変革させていく取組みです。「米の品質保証の確立」は、当社がこれまで蓄積した米に関する知見やデータ、検査技術を活用し、米の品質保証を行いたいと考えています。「国内外のサービスの拡充」は、お客様サポートセンターの充実や、製品のトラブル発生時により迅速で的確な対応を行うものです。「人材育成」は、企業は人なりと言われるように、能力向上のために従業員の育成を積極的に行います。
最後になりましたが、日頃のご厚誼に感謝するとともに、関係各位の益々のご健勝とご発展を祈念いたします。
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