アグロボットスタートアップが資金調達を実施 輝翠TECH2022年1月5日
アグロボットスタートアップの輝翠TECH株式会社は、ステージアップファンド投資事業有限責任組合、エンジェル投資家の高野秀敏氏、坂本達夫氏、奥田健太氏、岩佐大輝氏を引受先とする資金調達を実施した。
初期のサービス
輝翠TECHは、イスラエル出身のタミル・ブルーム氏が2021年9月に設立。SpaceX社でのインターンを経験したブルーム氏は、スタートアップの文化やエンジニアの情熱に刺激を受ける一方、「同じ情熱を社会の問題に向けたら、社会のさらなる発展に貢献し、より多くの人を助けることができるのではないか」と考えた。さらに、2018年の来日以来、何度も東北を旅行し、農家と交流する中で豊かな田園風景とともに、多くの村で廃墟を目にしたり、農家が厳しい労働環境にいることを知った。ブルーム氏は「私が育ったアメリカの田舎も同じで、このような都市と農村の違いは日本だけでなく、世界的な問題であることを思い知らされた」という。
こうした経験から、ブルーム氏が研究するAIやロボット技術、宇宙探査ロボットのノウハウが、農家が抱える労働問題や、都市と農村の格差問題を解決できるのではないかと考え、同社を立ち上げた。同社は、農林水産省の「令和3年度農林水産業等研究分野における大学発ベンチャーの起業促進実証委託事業」や青森市の「青森アクセラレータープログラム」など複数の支援事業に採択。また、JAグループの「JA Accelerator」 Innovation賞」を受賞している。今後は、各プログラムを通じて、プロダクト開発を加速する。
今回、投資を行った投資家でMAKOTOキャピタルのベンチャーキャピタリスト下里健二氏は「タミルさんは優れたエンジニアであるだけでなく、スタートアップのリーダーとして大きく成長していく姿を見て出資させて頂いた。東北から世界中の農業をアップデートするチャレンジに伴走していく」とコメント。また、キープレイヤーズCEOの高野秀敏氏は「国を超えて日本の農業にテクノロジーによってより良いプロダクト、サービスを作ってくれると思う」と出資の理由を話した。農業生産法人GRA CEOの岩佐大輝氏は「タミルさんのプロダクト・サービスは決して派手ではないが、農業の課題の本質を正確に捉えており、バックグラウンドには比類ないテクノロジーが存在している。今後のアグリテックを牽引するプレイヤーに成長されることを期待している」とエールを送っている。
開発中のプロトタイプ
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