リンゴ黒星病の発生低減に貢献 リンゴの落葉収集機を市販化 農研機構2022年1月7日
農研機構は、株式会社オーレック、地方独立行政法人青森県産業技術センターと共同で、リンゴ黒星病の発生源となる落葉の収集機に関する共同研究を実施。その成果である落葉収集機を3月に市販化する。
リンゴ黒星病の発生を低減させるには、発生源となる前年の落葉を収集し、樹園地の外に搬出することが有効だが、積雪後に落葉することから、雪解け後に地面に張り付いた落葉を取り除く必要がある。既存の機械では除去が困難で、手作業による落葉収集は能率が低いため、効率的なリンゴの落葉収集機の開発が要望されていた。
農研機構は、オーレックと青森県産業技術センターりんご研究所と、乗用型草刈機でけん引する落葉収集機について共同研究を実施。現地試験の結果、作業箇所での落葉除去率は8~9割を達成した。また、手作業の約30倍の作業能率でリンゴの落葉を収集できた。同機はオーレックから、3月に市販を予定している。
乗用型草刈機けん引による作業の様子
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