魚エキスと米ぬか油粕から100%有機質肥料「バイオノ有機s」を販売 大成農材2022年1月13日
有機質肥料を開発・製造・販売する大成農材株式会社(広島県広島市)は、宮城県石巻市にある自社工場で「バイオノ有機s」を生産。注目の「リジェネラティブ農業」をめざす農家からの問い合わせがこの5年で約2倍に増加している。
リジェネラティブ農業に明確な定義はないが、有機農法や不耕起栽培、土壌の被覆植物などを基本とし、土壌の状態を健康に保つことが目的とされている。欧米の食品系をはじめとする企業では、食料や農産物の調達や企業経営を持続可能にするためにも、環境再生型農業「リジェネラティブ農業」への転換が重要だと考え始めている。
同社は、1989年から100%有機原料を使った肥料の販売を始め、現在は漁港が多くある石巻市の自社工場で、水産加工残滓である魚のエキスと米ぬかの油粕を使った「バイオノ有機s」をメイン商品として製造している。一般的に魚の有機質肥料は、加工食品を製造した後の搾りかすである「魚かす(ぎょかす)」や魚粉を使ったものを指すが、「バイオノ有機s」は、石巻の漁港でとれた魚の加工時に出る魚のアラなどから「フィッシュソリュブル」という魚肉エキスを濃縮したものを使用。魚の体液に含まれる天然のアミノ酸が豊富に含まれ、米ぬかと合わせることで即効性と緩効性双方の肥料効果が高く、使い勝手の良いユニークな有機質肥料と言える。希少な原料のため高価な部類に入るが、栽培全体のコストを見ると他肥料とほぼ同額になるという。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(139)-改正食料・農業・農村基本法(25)-2025年4月26日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(56)【防除学習帖】第295回2025年4月26日
-
農薬の正しい使い方(29)【今さら聞けない営農情報】第295回2025年4月26日
-
1人当たり精米消費、3月は微減 家庭内消費堅調も「中食」減少 米穀機構2025年4月25日
-
【JA人事】JAサロマ(北海道)櫛部文治組合長を再任(4月18日)2025年4月25日
-
静岡県菊川市でビオトープ「クミカ レフュジア菊川」の落成式開く 里山再生で希少動植物の"待避地"へ クミアイ化学工業2025年4月25日
-
25年産コシヒカリ 概算金で最低保証「2.2万円」 JA福井県2025年4月25日
-
(432)認証制度のとらえ方【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年4月25日
-
【'25新組合長に聞く】JA新ひたち野(茨城) 矢口博之氏(4/19就任) 「小美玉の恵み」ブランドに2025年4月25日
-
水稲栽培で鶏ふん堆肥を有効活用 4年前を迎えた広島大学との共同研究 JA全農ひろしま2025年4月25日
-
長野県産食材にこだわった焼肉店「和牛焼肉信州そだち」新規オープン JA全農2025年4月25日
-
【JA人事】JA中札内村(北海道)島次良己組合長を再任(4月10日)2025年4月25日
-
【JA人事】JA摩周湖(北海道)川口覚組合長を再任(4月24日)2025年4月25日
-
第41回「JA共済マルシェ」を開催 全国各地の旬の農産物・加工品が大集合、「農福連携」応援も JA共済連2025年4月25日
-
【JA人事】JAようてい(北海道)金子辰四郎組合長を新任(4月11日)2025年4月25日
-
宇城市の子どもたちへ地元農産物を贈呈 JA熊本うき園芸部会が学校給食に提供2025年4月25日
-
静岡の茶産業拡大へ 抹茶栽培農地における営農型太陽光発電所を共同開発 JA三井リース2025年4月25日
-
静岡・三島で町ぐるみの「きのこマルシェ」長谷川きのこ園で開催 JAふじ伊豆2025年4月25日
-
システム障害が暫定復旧 農林中金2025年4月25日
-
神奈川県のスタートアップAgnaviへ出資 AgVenture Lab2025年4月25日