スマート灌漑の市場規模 2026年に23億米ドル到達予測2022年1月18日
グローバルインフォメーションは1月12日、市場調査レポート「スマート灌漑の世界市場・COVID-19の影響 (~2026年):システムタイプ・用途 (温室農業・露地農業・住宅・ゴルフ場・芝&景観)・コンポーネント (コントローラー・センサー・水流メーター)・地域別」(MarketsandMarkets)の販売を開始した。
同レポートによると、スマート灌漑の市場規模は、2021年の12億米ドルから年平均成長率(CAGR)14.9%で成長し、2026年には23億米ドルに達すると予測。政府による節水対策の推進により、スマート灌漑システムの導入が急増していることに加え、スマートシティの拡大と効率的な灌漑システムの必要性、スマート灌漑システムに使用されるセンサーやコントローラーのコスト低下などの要因が、スマート灌漑市場を促進すると予想される。
新型コロナウイルスがスマート灌漑市場に与える影響
新型コロナウイルスの影響による明るい兆しとして、農業従事者の間で農業経営にテクノロジーを活用しようという意識が高まっていることが挙げられる。これにより、雨センサー、気候センサー、土壌水分センサー、温度センサー、施肥センサーなどの各種センサーの使用など、現場作業の自動化が可能に。また、灌漑用のコントローラや水量計などを統合したソリューションは、労働力不足が灌漑管理の妨げになっている発展途上国での採用が進むと考えられる。さらに、灌漑コントローラへのリモートアクセスや、農場からの適切なインプットを得ることが、新型コロナ以降のスマート灌漑市場の発展を促すことが考えられる。
牽引要因:スマートシティの成長と灌漑システムへのニーズ
住宅、芝・造園、ゴルフコースなどの非農業用途において、効率的な散水方法や灌漑ソリューションの重要性が高まっていることが、市場の成長を促す大きな要因。スマートシティは、世界の主要地域で進行中のトレンドで、商業施設や居住空間における水の効率的な管理が重視されている。都市化が進むと、コンクリート製のインフラを建設するために緑地が減少。そのため、緑地のバランスを維持することが重要になり、スマート灌漑コンセプトが活用されている。今後、スマートシティでは、スマート灌漑コントローラの導入が急激に進むと予想される。水の多くは、従来の灌漑方法やシステムの非効率性に起因する過剰な利用によって浪費されているため、スマート灌漑を採用することは非常に効果的な代替手段となる。
スマートシティの成長は、スマート灌漑コントローラ市場に関わるプレイヤーにチャンスをもたらすと期待されており、世界各国の地域では異常気象の影響から、灌漑システムに高い効率性が求められる。高度な土壌センサーと深層Lセンサーを備えたスマート灌漑システムは、従来の灌漑システムと比較して高い効率性を実現。先進的な灌漑システムへのニーズも、スマート灌漑システム市場の成長を後押しする要因となっている。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(138)-改正食料・農業・農村基本法(24)-2025年4月19日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(55)【防除学習帖】第294回2025年4月19日
-
農薬の正しい使い方(28)【今さら聞けない営農情報】第294回2025年4月19日
-
若者たちのスタートアップ農園 "The Circle(ザ・サークル)"【イタリア通信】2025年4月19日
-
【特殊報】コムギ縞萎縮病 県内で数十年ぶりに確認 愛知県2025年4月18日
-
3月の米相対取引価格2万5876円 備蓄米放出で前月比609円下がる 小売価格への反映どこまで2025年4月18日
-
地方卸にも備蓄米届くよう 備蓄米販売ルール改定 農水省2025年4月18日
-
主食用МA米の拡大国産米に影響 閣議了解と整合せず 江藤農相2025年4月18日
-
米産業のイノベーション競う 石川の「ひゃくまん穀」、秋田の「サキホコレ」もPR お米未来展2025年4月18日
-
「5%の賃上げ」広がりどこまで 2025年春闘〝後半戦〟へ 農産物価格にも影響か2025年4月18日
-
(431)不安定化の波及効果【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年4月18日
-
JA全農えひめ 直販ショップで「えひめ100みかんいよかん混合」などの飲料や柑橘、「アスパラ」など販売2025年4月18日
-
商品の力で産地応援 「ニッポンエール」詰合せ JA全農2025年4月18日
-
JA共済アプリの新機能「かぞく共有」の提供を開始 もしもにそなえて家族に契約情報を共有できる JA共済連2025年4月18日
-
地元産小粒大豆を原料に 直営工場で風味豊かな「やさと納豆」生産 JAやさと2025年4月18日
-
冬に咲く可憐な「啓翁桜」 日本一の産地から JAやまがた2025年4月18日
-
農林中金が使⽤するメールシステムに不正アクセス 第三者によるサイバー攻撃2025年4月18日
-
農水省「地域の食品産業ビジネス創出プロジェクト事業」23日まで申請受付 船井総研2025年4月18日
-
日本初のバイオ炭カンファレンス「GLOBAL BIOCHAR EXCHANGE 2025」に協賛 兼松2025年4月18日
-
森林価値の最大化に貢献 ISFCに加盟 日本製紙2025年4月18日