AI潅水施肥システムで「低CO2川崎ブランド'21の大賞」受賞 ゼロアグリ2022年1月28日
ルートレック・ネットワークスの開発するAI潅水施肥システム「ゼロアグリ」が、川崎市が認定する2021年度の「低CO2川崎ブランド」の大賞に選ばれた。
世界の温室効果ガス排出量のうち、農業分野における水田、家畜、肥料などからの排出量は全体の1/4を占めていると言われている。国内においても農林水産省は、「農畜産業からのメタン・N2O排出削減」というテーマで、CO2潜在削減量として17億トンを見込み、取り組みを行なっている。
「ゼロアグリ」は、農作業の潅水と施肥をIoTとAI技術により自動化し、「高収量・高品質・省力化」を実現したスマート農業システム。今回、青森県の夏秋トマト栽培における実証実験において、ゼロアグリを使わない慣行栽培と比較し、約48%の温暖化効果ガス排出量を削減した。ゼロアグリの活用により、農業生産における省力化や品質安定が実現するとともに、環境にも優しい栽培ができる。
「低CO2川崎ブランド」は、川崎市が地球温暖化対策の一環として低炭素化に向けた川崎発の製品・技術等を認定するもの。2009年度から取り組みが始まり、これまで川崎市内の優れた環境技術を持つ企業が認定をされている。
同社の佐々木伸一社長は、「現在、国内外に300か所を超える導入が進み、ゼロアグリの機能向上および技術普及を強化していくことにより、農業の社会的課題を解決。同時に、農業栽培における温暖化効果ガス排出を削減、カーボンニュートラルの実現にも貢献していきたい」と話している。
ゼロアグリの仕組み
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