小河川や用水路水位を遠隔で把握「冠水監視システム」開発 Braveridge2022年2月21日
IoTデバイスを製造・販売するBraveridge(ブレイブリッジ)は3月15日、小河川や用水路の冠水を検知、冠水後もリアルタイムに水位の変動を把握可能な特長をもつ低価格な「冠水監視システム」の販売を開始する。
近年、多発する豪雨災害により、各自治体では水位計設置を含めた監視体制の整備が急務となっている。同社は「ため池」への対策として、これまでIoTデバイスを累計100万台以上製造・販売してきたノウハウと得意の無線通信技術を活用し、低価格で設置性のよい「ため池管理システム」をサービス化。発売初年度で3自治体の計40か所のため池に導入、実運用されている。
LTE-M冠水センサー
このシステムを応用し、市中に張り巡らされた小河川や用水路でも、よりかんたんに低コストで設置できるように開発したのが「冠水監視システム」で、2021年10月から試験運用が行われてきた。同社の「冠水監視システム」は、小河川や用水路などの冠水を検知するIoTシステムで、冠水センサーの水位検出部が冠水したことを検知し、知らせる。また、一定の水位に達したことを知らせるとともに、その後の水位の変化を継続して遠隔監視できる。
電池駆動(交換可能)で約2年間の動作が可能で、ソーラーパネル給電や商用電源が不要で、容易に設置ができる。さまざまな場所で利用でき、冠水センサー設置時の初期設定は現地でスマートフォンアプリから行える。
小河川、用水路や道路のアンダーパスなど冠水監視が必要とされるさまざまな用途にも導入しやすい低価格なシステムを実現。設置場所に応じた各種取付金具などのオプションも提供する。「LTE-M冠水センサー」の価格は12万円。システム年間利用料は1万2000円。いずれも税別。
システム構成
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