AIで果実の熟度を判別し収穫量を予測「着果モニタリング装置」国際ロボット展に出展 農研機構2022年3月2日
農研機構は3月9日~12日、東京ビッグサイト東ホールで開かれる「国際ロボット展2022」に出展。トマトやパプリカなど施設栽培においてAIで果実とその熟度を自動判別する「着果モニタリングシステム」により収穫量を予測する装置を展示する。
施設園芸におけるスマート化の現状と構想
農研機構は、大規模施設園芸において、移動しながら植物体を連続撮影して展開画像を生成し、AIを活用して画像を分析することで、収穫可能な果実数を正確に把握できる「着果モニタリングシステム」を開発した。
着果モニタリングシステム(トマトを対象とした場合)
この装置は、深層学習により構築した果実検出モデルを画像から果実を検出。次に、果実領域に含まれる画素の色情報から果実の成熟度を評価し、成熟順に分類することで、展開画像内の果実の熟度が特定され、収穫可能とされる果実数を算出する。果実数を取得することで、管理や収穫に必要とされる人員配置の策定できる。この装置を用いた大規模パプリカ生産法人における運用試験を通じて、着果モニタリング装置で収穫可能と判断された果実数と翌週の同撮影列における収穫量との間に高い相関が認められている。
「着果モニタリングシステム」により、収穫時に予想される作業量に基づく適切な作業計画、効率的な労務管理につながることが期待される。また、従来から対象としてきたトマトに加え、パプリカでの実用化に目途が立ったため、農業生産法人などでの実証試験等を通じて、2022年度以降の実用化を目指す。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(119) -改正食料・農業・農村基本法(5)-2024年11月23日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践 (36) 【防除学習帖】第275回2024年11月23日
-
農薬の正しい使い方(9)【今さら聞けない営農情報】第275回2024年11月23日
-
コメ作りを担うイタリア女性【イタリア通信】2024年11月23日
-
新しい内閣に期待する【原田 康・目明き千人】2024年11月23日
-
基本法施行後初の予算増確保へ JAグループ基本農政確立全国大会に4000人 生産者から切実な訴え2024年11月22日
-
「適正な価格形成」国関与で実効的に JA群馬中央会・林会長の意見表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
JAグループ重点要望実現に全力 森山自民党幹事長が表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
農林水産省 エン・ジャパンで「総合職」の公募開始2024年11月22日
-
鳥インフル 米モンタナ州、ワシントン州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
鳥インフル オランダからの生きた家きん等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
11月29日「ノウフクの日」に制定 全国でイベント開催 農水省2024年11月22日
-
(411)「豚ホテル」の異なるベクトル【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年11月22日
-
名産品のキャベツを身近に「キャベツ狩り選手権」開催 JA遠州中央2024年11月22日
-
無人で水田抑草「アイガモロボ」NEWGREENと資本業務提携 JA三井リース2024年11月22日
-
みのるダイニング名古屋店開業2周年「松阪牛ステーキ定食」特別価格で提供 JA全農2024年11月22日
-
【スマート農業の風】農業アプリと地図データと筆ポリゴン・eMAFF農地ナビ2024年11月22日
-
自動運転とコスト【消費者の目・花ちゃん】2024年11月22日
-
イチゴ優良苗の大量培養技術 埼玉農業大賞「革新的農業技術部門」で大賞受賞 第一実業2024年11月22日
-
「AGRIST Aiサミット 2024」産官学金オープンイノベーションで開催2024年11月22日