日本の圃場にさらに適した「飛助MG」新型モデル販売開始 マゼックス2022年3月4日
産業用ドローン国内メーカーのマゼックスは、日本のほ場に適した機能を追求した農薬散布ドローン「飛助MG(農林水産航空協会認定機)」の新型機を販売する。
飛助MG(農林水産航空協会認定機)
農薬散布ドローン飛助シリーズは2018年の発売から、累計の納品実績は2021年に1600台を超え、出荷数はドローンの普及が急速に広がり見せた2020年から続いている。同社の強みは、出荷台数から得られるユーザーからのフィードバックをこれまでの機体に反映させてきたこと。ユーザーからの声に真摯に向き合い、日本国内で使いやすい機体を追求してきた。
新型モデルは、同社オリジナル制御装置を搭載し、「日本の圃場で本当に役立つ機体」をコンセプトに、前モデルより大幅に性能が進化した農林水産航空協会認定機「飛助MG」となった。価格は84万円(税別)から。
オリジナルのフライトコントローラー
オリジナルのフライトコントローラー
国内での使いやすさにこだわったオリジナルフライトコントローラーは、強い耐衝撃性を備えたプラットフォームと3つのIMU・2つのCPUとバロメーターで構成され、優れた処理能力で飛行安定性を大幅に向上。ホバリングの精度が向上し、飛行中の高度維持や姿勢制御も精密に行え操縦者の負担を減少する。
10L容量でも、一つのバッテリーで最大2haの散布能力
50アール以下がほとんどの国内のほ場で効率的に運用するにはバッテリーの飛行時間が問題だったため、国内で最も使用される圃場面積を基本にバッテリーの容量や成分に設定して、オリジナルバッテリーを搭載。モーターとESCを変更して飛行電力消費量を削減し、飛行時間が大幅に向上した。搭載する薬剤をそのほ場に必要な量だけ搭載することで、1つのバッテリーで最大16リットルの薬剤を散布できる。
粒剤・肥料散布装置
粒剤や肥料散布でも高い散布性能を実現するため、薬剤の流れや勢い、タンクの形状、インペラーのフィン形状など様々な視点から研究し、より均等に散布する装置となった。認定機と同じ性能で、タンクの蓋を開ければ簡単に薬剤を補充でき、バッテリーもタンクの上に乗せるだけで従来のものと手軽さは変わらない。
安心の障害物・高度維持レーダー
一定の高度を維持する高度レーダーや、障害物を検知して停止する障害物レーダーをより簡単に操作できるように開発され、タブレットを使わずに直感で使える。維持したい高度に合わせスイッチを押すだけで設定完了。これにより作物の種類や風の強さに応じて、タブレットを触らなくても直感で散布高度を変更できる。機体にバッテリーを接続させるだけで飛ばせる簡単なドローン追求した。
散布構造の特許取得
「飛助MG/DX」の大きな特長は、軽量な機体にもかかわらず無人ヘリに劣らない優れた散布性能を備えていること。このほど、4枚プロペラと吐出ノズル前後切替装置を組み合わせた散布構造が特許を取得した。30インチの大きな4枚プロペラが生み出す強いダウンウォッシュと、渦の影響を受けにくくする前後切替装置を組み合わせた。
薬剤の残量警告の追加
これまでオプションだった液剤散布装置や粒剤散布装置の内部の残量警告を標準装備。機体本体に取り付けられているLEDで残量を操縦者に知らせる。
装置の脱着がワンプッシュ式に変更
液剤散布装置と粒剤散布装置を容易に変更できるよう、プロペラの固定金具として実績のある機構でワンプッシュ式に変更。つまみを押すだけで散布装置は強固に固定できる。
折り畳みプロペラへの変更
ドローンの動力であるブラシレスモーターとESCの変更に伴い、プロペラも折りたたみ式に変更。作業ごとにプロペラを脱着させる必要がなく、ワンタッチベルトで簡単に持ち運びが可能。
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