小型ロボットとAIを活用した自動仕分けシステムの実証実験を実施 GRIPS2022年3月7日
株式会社GRIPSは2021年12月、株式会社ライトカフェとともに、小型ロボットDobotMagicianとAI技術を活用したトマトの自動外観検査システムを開発し、愛知県東郷町にあるトマト農場Toma ROSSO東郷ファーム様の協力を得て実証実験を行った。
小型ロボットアームDobotMagician
同実験は、あいちロボットトランスフォーメーション(ARX)が主催する愛知県内でのサービスロボットの社会実装を促進するために県内の様々な施設で実施しており、その一環として行われた。
システム構成は、小型ロボットアームDobotMagician2台とコンベアベルト1台、USBカメラで構成される。全体の制御系はRaspberryPiという小型のLinuxボードコンピュータを用いて、ロボット制御、AI(ディープラーニング)を用いた画像処理と外観判定を行うものとなっている。また、判定結果はクラウドサーバに逐次アップロード、集荷されたトマトに環境情報とともにデータ化され、収穫した農作物のトレーサビリティの確保に応用も可能となっている。クラウドシステムはライトカフェにより開発され、クラウドサーバとロボット制御系との統合を実現している。
機械学習用にデータセットとしてあらかじめ数百枚のトマトの画像を撮像し、これを用いてCNNモデルを生成する。アルゴリズムはRaspberryPiに実装されているPython環境にTensorFlow、Kerasを追加し、アプリケーションとしてRUTILEA社のSDTestを実装した。オープンソース技術を組み合わせたシステム構成により、安価にAI技術を用いた自動仕分けシステムを実現できる。
また、トマトを「やさしく」掴む技術として、ライトカフェが独自に開発したソフトグリッパを採用し、形状や重量の異なるトマトにも対応したピッキング動作を実現している。グリッパ部分の造形は、光造形型の3Dプリンタによって製造されている。
重要な記事
最新の記事
-
(393)2100年の世界【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年7月19日
-
【'24新組合長に聞く】JA鹿児島きもつき(鹿児島) 中野正治組合長 「10年ビジョン」へ挑戦(5/30就任)2024年7月19日
-
冷蔵庫が故障で反省【消費者の目・花ちゃん】2024年7月19日
-
農業用ドローン「Nile-JZ」背の高いとうもろこしへの防除も可能に ナイルワークス2024年7月19日
-
全国道の駅グランプリ2024 1位は宮城県「あ・ら・伊達な道の駅」が獲得 じゃらん2024年7月19日
-
泉大津市と旭川市が農業連携 全国初「オーガニックビレッジ宣言」2024年7月19日
-
生産者と施工会社をつなぐプラットフォーム「MEGADERU」リリース タカミヤ2024年7月19日
-
水稲の葉が対象のDNA検査 期間限定特別価格で提供 ビジョンバイオ2024年7月19日
-
肩掛けせず押すだけで草刈り「キャリー式草刈機」販売開始 工進2024年7月19日
-
サラダクラブ三原工場 太陽光パネルの稼働を開始2024年7月19日
-
「産直アウル」旬の桃特集 生産者が丹精込めて育てた桃が勢揃い2024年7月19日
-
「国産ももフェア」直営飲食7店舗で25日から開催 JA全農2024年7月19日
-
「くまもと夏野菜フェア」熊本・博多の直営飲食店舗で開催 JA全農2024年7月19日
-
【現地ルポ】福岡・JAみなみ筑後(1)地域住民とともに資源循環 生ごみで発電、液肥化2024年7月18日
-
【現地ルポ】福岡・JAみなみ筑後(2)大坪康志組合長に聞く 「農業元気に」モットー2024年7月18日
-
【注意報】野菜・花き類にオオタバコガ 栽培地域全域で多発のおそれ 既に食害被害の作物も 群馬県2024年7月18日
-
【注意報】過去10年間で最多誘殺 水稲の斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 山口県2024年7月18日
-
【注意報】平年の4倍 水稲に斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 滋賀県2024年7月18日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】「財務省経済産業局農業課」て何?2024年7月18日
-
1970年代の農村社会の異質化の進展と農業【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第299回2024年7月18日