トマト種子市場 2021年から2026年にCAGR約6%で成長の見込み2022年3月11日
グローバルインフォメーションは3月7日、市場調査レポート「トマト種子の世界市場:業界動向、市場シェア・規模・成長率・機会および予測(2021年~2026年)」(IMARC Services Private Limited)の販売を開始した。
世界のトマト種子市場は、2015年から2020年にかけて緩やかに成長。同レポートによると、2021年から2026年にかけて、市場は約6%の年平均成長率(CAGR)で成長すると予測されている。
トマトの種は、カリウム、マグネシウム、リン、カルシウム、銅、チアミン、葉酸、ビタミンA、B、B3、C、E、Kの豊富な供給源。食物繊維、タンパク質、水分、リコピンなどの有機化合物も豊富に含まれており、ガンの予防、日焼け防止、心臓の健康や血圧の維持に効果がある。また、糖尿病、皮膚疾患、尿路感染症のリスクを低減し、消化と体液のバランスを改善し、早期老化を防ぐ効果もあるため、世界中で様々な形態の食品に幅広く使われている。
多忙なスケジュールや可処分所得の増加により、調理済み食品(RTE)の需要が大幅に増加していることが、世界のトマト種子市場の主な成長要因の一つ。また、スナックの調理にトマトケチャップを使われるケースが増加していることも、市場の成長を後押ししている。さらに、安全な流通と長い保存期間を保証する、トマト種子製品の改良された包装方法の導入が、市場の成長を促進。加えて、傷の迅速な治癒を促進し、皮膚の外観を改善するというトマト種子油の効能に対する評価の高まりが、トマト種子の需要を促進している。また、老年人口の増加と美容への関心の高まりも、市場の成長を押し上げている。
さらに、複数のメーカーがハイブリッドトマトの種子を開発するため、ゲノミック・エマシュレーションなどの高度な技術を採用。純度の高い有機トマトの種子の粉末をオンライン小売チャネルで提供しており、これが市場の成長を加速すると予想されている。
主要な市場区分
世界のトマト種子市場は、タイプ、製品、栽培技術に基づいて分類されている。
タイプ別の市場区分
・ハイブリッド
・顕花植物品種
製品別の市場区分
・大玉トマトの種子
・チェリートマトの種子
栽培技術別の市場区分
・露地栽培
・保護栽培
市場の競合状況
世界のトマト種子市場における主要な企業は、BASF SE、Bayer AG、East West Seeds India Pvt.Ltd., Limagrain, Namdhari Seeds Pvt.Ltd., Rijk Zwaan Zaadteelt en Zaadhandel B.V., Sakata Seed Corporation(サカタのタネ), Syngenta AG (China National Chemical Corporation)、Takii&Co. Ltd.(タキイ種苗)、UPL Limitedなどが挙げられる。
重要な記事
最新の記事
-
(393)2100年の世界【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年7月19日
-
【'24新組合長に聞く】JA鹿児島きもつき(鹿児島) 中野正治組合長 「10年ビジョン」へ挑戦(5/30就任)2024年7月19日
-
冷蔵庫が故障で反省【消費者の目・花ちゃん】2024年7月19日
-
農業用ドローン「Nile-JZ」背の高いとうもろこしへの防除も可能に ナイルワークス2024年7月19日
-
全国道の駅グランプリ2024 1位は宮城県「あ・ら・伊達な道の駅」が獲得 じゃらん2024年7月19日
-
泉大津市と旭川市が農業連携 全国初「オーガニックビレッジ宣言」2024年7月19日
-
生産者と施工会社をつなぐプラットフォーム「MEGADERU」リリース タカミヤ2024年7月19日
-
水稲の葉が対象のDNA検査 期間限定特別価格で提供 ビジョンバイオ2024年7月19日
-
肩掛けせず押すだけで草刈り「キャリー式草刈機」販売開始 工進2024年7月19日
-
サラダクラブ三原工場 太陽光パネルの稼働を開始2024年7月19日
-
「産直アウル」旬の桃特集 生産者が丹精込めて育てた桃が勢揃い2024年7月19日
-
「国産ももフェア」直営飲食7店舗で25日から開催 JA全農2024年7月19日
-
「くまもと夏野菜フェア」熊本・博多の直営飲食店舗で開催 JA全農2024年7月19日
-
【現地ルポ】福岡・JAみなみ筑後(1)地域住民とともに資源循環 生ごみで発電、液肥化2024年7月18日
-
【現地ルポ】福岡・JAみなみ筑後(2)大坪康志組合長に聞く 「農業元気に」モットー2024年7月18日
-
【注意報】野菜・花き類にオオタバコガ 栽培地域全域で多発のおそれ 既に食害被害の作物も 群馬県2024年7月18日
-
【注意報】過去10年間で最多誘殺 水稲の斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 山口県2024年7月18日
-
【注意報】平年の4倍 水稲に斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 滋賀県2024年7月18日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】「財務省経済産業局農業課」て何?2024年7月18日
-
1970年代の農村社会の異質化の進展と農業【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第299回2024年7月18日