サイレージ添加剤の市場規模 2028年に29億7000万米ドル到達予測2022年3月15日
グローバルインフォメーションは3月10日、市場調査レポート「サイレージ添加物の世界市場と市場予測: 形態別(液体、乾式)、機能別(刺激、抑制、その他)、タイプ別(NPN、酵素)、方法別、地域別(~2028年)」(Stratistics Market Research Consulting)の販売を開始した。
サイレージ添加剤の市場規模は、2021年の19億2000万米ドルから年平均成長率(CAGR)6.4%で成長し、2028年には29億7000万米ドルに達すると予測されている。サイレージ添加剤は、発酵の促進剤として使用され、飼料の栄養回収率を高めて動物のパフォーマンスを向上させ、保管中の加熱や成形のリスクを低減させる。
牽引要因:牛肉・乳製品の需要拡大
牛肉と乳製品の需要増が同市場を牽引する見通し。インドなどの発展途上国では牛肉の消費量が増加しており、他の南アジア諸国では牛乳の消費量が増加していると報告されている。牛乳や牛肉の需要の増加は、その品質と量を確保するため、サイレージ添加物の需要を煽ってきた。たとえば、食糧農業機関(FAO)によると、牛肉の生産量は今後数年間で7%増加すると予想されている。
抑制要因:農民の知識不足
同市場でのサイレージ添加剤の採用率が低い原因には、その利点について農家が認識していないことが挙げられる。政府は、資金提供により、サイレージ添加物飼料の採用に向け、農家をサポート。さらに、飼料添加物の代替品の存在も、市場の抑制要因の一つとなっている。
市場機会:飼料添加物の使用に対する政府の制裁措置
環境安全性と持続可能性が重視されるようになり、新鮮な飼料や干し草の代替品としてサイレージの採用が増加し、市場の世界的な機会が拡大。処理済みサイレージを消費する動物の機能向上に関する農家の意識が、製品の需要増につながっている。さらに、飼料や飼料添加物のコストの上昇が、サイレージ添加物の機会を生み出している。
液体セグメントが最大になると予想
液体添加物の採用の増加は、その様々な利点に起因。また、液体濃縮物も多くの用途で高く評価されている。輸送、保管、取り扱いの容易さから、今後、液体サイレージ添加剤の需要の増加が期待される。また、新興国における化学添加物の使用規制も、液体セグメントの利益につながる。
最も高いCAGRが見込まれる植菌剤セグメント
植菌剤は発酵段階を改善し、飼料の栄養価を高めることができるため、添加物として広く使用されている。細菌接種剤は、望ましい種類の乳酸産生細菌をフォレージに接種し、発酵プロセスを触媒して、第一の最終産物として乳酸を生成。サイレージ添加剤は、酸素レベルを下げ、乳酸の酸度を上げるために使用され、飼料草の保存目的にも使われる。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(119) -改正食料・農業・農村基本法(5)-2024年11月23日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践 (36) 【防除学習帖】第275回2024年11月23日
-
農薬の正しい使い方(9)【今さら聞けない営農情報】第275回2024年11月23日
-
コメ作りを担うイタリア女性【イタリア通信】2024年11月23日
-
新しい内閣に期待する【原田 康・目明き千人】2024年11月23日
-
基本法施行後初の予算増確保へ JAグループ基本農政確立全国大会に4000人 生産者から切実な訴え2024年11月22日
-
「適正な価格形成」国関与で実効的に JA群馬中央会・林会長の意見表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
JAグループ重点要望実現に全力 森山自民党幹事長が表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
農林水産省 エン・ジャパンで「総合職」の公募開始2024年11月22日
-
鳥インフル 米モンタナ州、ワシントン州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
鳥インフル オランダからの生きた家きん等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
11月29日「ノウフクの日」に制定 全国でイベント開催 農水省2024年11月22日
-
(411)「豚ホテル」の異なるベクトル【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年11月22日
-
名産品のキャベツを身近に「キャベツ狩り選手権」開催 JA遠州中央2024年11月22日
-
無人で水田抑草「アイガモロボ」NEWGREENと資本業務提携 JA三井リース2024年11月22日
-
みのるダイニング名古屋店開業2周年「松阪牛ステーキ定食」特別価格で提供 JA全農2024年11月22日
-
【スマート農業の風】農業アプリと地図データと筆ポリゴン・eMAFF農地ナビ2024年11月22日
-
自動運転とコスト【消費者の目・花ちゃん】2024年11月22日
-
イチゴ優良苗の大量培養技術 埼玉農業大賞「革新的農業技術部門」で大賞受賞 第一実業2024年11月22日
-
「AGRIST Aiサミット 2024」産官学金オープンイノベーションで開催2024年11月22日