商用種子の市場規模 2028年に819億4000万米ドル到達予測2022年3月16日
グローバルインフォメーションは3月11日、市場調査レポート「商用種子の世界市場と市場予測: タイプ別(遺伝子組み換え種子/バイオテクノロジー種子、従来型種子)、作物別(穀物・穀類、油糧種子)、アプリケーション別(小売、卸売)、地域別(~2028年)」(Stratistics Market Research Consulting)の販売を開始した。
商用種子の市場規模は、2021年の500億4,000万米ドルから年平均成長率(CAGR)7.3%で成長し、2028年には819億4000万米ドルに達すると予測されている。商用種子は、農地の土壌侵食の軽減、牧草地や放牧地の生産性の向上、湿地の保護・創出・復元に利用されている。また、作物や干し草の生産量と品質を向上させるための動物飼料、放牧、被覆作物や、バイオディーゼル燃料の製造原料としても利用されている。
牽引要因:ハイブリッド作物やバイオ作物への農家の意識の高まり
同レポートによると、ハイブリッドやバイオ作物の使用に関する農家の意識の高まりが、商用種子市場を牽引すると予測。高収量・高品質、生物学的ストレス耐性、動物飼料、昆虫抵抗性など、さまざまな有利な形質を持つ最近の種子技術は、農家が作物栽培用に農地で保存された種子の代わりに、商用種子を選択する動機付けになると予測される。
抑制要因:研究開発にかかる高コストと規制上の問題
研究開発に伴う高いコストと安全性や規制の問題は、今後の商用種子市場の成長を抑制することが考えられる。商用種子産業は、最も研究開発集約的な産業の1つ。これは、主要企業の大多数が研究開発で同様の割合の売上を上げている作物保護業界とはまったく対照的。不規則な気候条件と最終消費者の高い食糧需要のため、商業種子の採用は農家の間で高くなっている。
市場機会:種子技術および種子生産におけるバイオテクノロジーの進歩
作物を健康に育て、農業の生産性を高めるためには、高品質な種子が必要。同時に、育種技術の進歩には、種子技術の進歩も必要とする。食料安全保障を確保するためには、高収量で、乾燥、暑さ、寒さ、害虫に強い種子を開発することが重要になる。
脅威:偽ハイブリッド種子の商業化
低所得の農民にとって大量の種子購入は難しく、偽物の種子、偽造種子、不正表示、知的財産の侵害、規制違反など、違法な種子販売行為が増加。ここ数年、途上国で販売されている種子のラベルや袋の偽造が報告されるケースが増加している。
遺伝子組み換え種子およびバイオテクノロジー種子分野が最大シェアとなる見込み
遺伝子組換え種子およびバイオテクノロジー種子は、遺伝子組換え作物の栽培面積の増加や、多くの地域でその生産が受け入れられていることから、最大シェアを占めると予測されている。遺伝子組み換え作物の受け入れの増加や、有益な形質要因を持つ種子の発売は、遺伝子組み換え作物種子セグメントの力強い成長をサポートすると予測される。
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