春の家庭菜園に ベランダや窓際で"セルトレイ栽培"を提案 タキイ種苗2022年3月25日
タキイ種苗は、春からの家庭菜園シーズンに向けて、ベビーリーフやカブ、ハーブなど、家でも簡単に栽培できる「セルトレイ栽培」の方法を紹介している。
セルトレイは、プロの生産者向けに開発された、発芽から育苗までをスムーズに行える専用トレイ。初心者でも大きなプランターを使わずに、マンションのベランダなど小スペースでベビーリーフやハーブ、カブなど色々な野菜が栽培できる。セルトレイを使った栽培方法は以下の通り。
◎セルトレイ栽培の方法
準備する物:セルトレイと肥料入り培養土
・セルトレイ(50穴や72穴など)と底面給水バット
・ジョウロ
・土(必要な肥料が含まれている培土)
※種まき用の土がおすすめ
・タネ ・防虫ネット
※ いずれも種苗店や園芸店、ホームセンターで購入可能
■タネ播きから発芽までの管理
①セルトレイに土を詰めて底面から水が出る程度に水をやる。
②土に水がなじんだら、ひと穴ごとに指で1センチくらいの穴をあけ、タネを播いていく。葉菜類やハーブの場合、比較的大きめの種子は1穴当たり2~3粒、小さな種子は4~5粒が目安。カブやラディッシュ(二十日ダイコン)は1穴に1粒播く。
③周りの土を指で寄せてタネを隠し(覆土)、表面が湿る程度に水をやる。
④発芽するまではセルトレイの表面が乾かないように直射日光の当たらない日陰の場所で管理する。新聞紙などをかぶせておくとよい。発芽し始めたら日当りと風通しのよい場所へ移動する。
■防虫ネットを被せる
家庭菜園で失敗する原因で1番多いのが「虫に食べられた」。トレイ栽培でも防虫ネットなどを使用して対策する。ネットの上からでも水やりができる。
■間引きは不要 生育中盤からは底面給水バットに給水
①72穴の大きさのセルトレイなら、そのまま栽培して収穫できる。発芽から初期はジョウロで、生育中盤からは底面給水バットに給水する。
②葉菜類やハーブは間引きせずに栽培できるが、大きく育てたい場合は4本以上生えている株を3本以下に間引きする。ひと穴当たりの培土量が多く、生育初期は過湿になりやすくなるため注意。
※底面給水バットに水を入れておくことで、1~2日留守にする場合も水やりの心配はない。
■タネまきから1か月程度で収穫開始
タネを播いてから1か月程度で収穫できる大きさになり、必要な分だけ切り取る。その際、生長点を切らないようにすれば、さらに1~2週間後に収穫可能。1回目の収穫が終われば週に1~2回液肥を底面給水バットに注いで、生育を維持するようにする。
■2作目以降もトレイを再利用できる
栽培した後は、新たな土に変えて2作目を楽しめる。セルトレイは洗えば何度も使え、小スペースで保管できる。複数枚のセルトレイを使えば家庭でミニ菜園を楽しめる。
セルトレイで栽培したカブ
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