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農業系バイオマスを利用した地域資源循環システム構築の実証実験を開始 クボタ2022年4月6日

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株式会社クボタは、環境省「地域資源循環を通じた脱炭素化に向けた革新的触媒技術の開発・実証事業」において、京都大学や早稲田大学と連携し、稲わらからバイオ燃料を製造して農業や家庭で使用する地域資源循環システムの構築に取り組む。

バイオマス地域資源循環のイメージ図バイオマス地域資源循環のイメージ図

日本国内で稲わらは年間約750万トン排出され、そのうち約650万トンが農地にすき込まれている。すき込まれたわらは肥料になる一方で、温室効果がCO2の25倍と言われるメタンガスを大量に発生させる。2019年度の日本の温室効果ガス排出量のうち、稲作由来のメタンガスが約1%(CO2換算)を占めるため、脱炭素化の大きな課題と位置付けられている。

同実験において、同社のメタン発酵技術や京都大学と早稲田大学が保有する革新的な触媒に関する製造および反応プロセス技術を用いて、地域で収集する稲わらからバイオガス、グリーンLPG、グリーン水素等のバイオ燃料を製造し、地域の農業や家庭で利用する仕組み作りに取り組む。また、稲わらからはバイオ燃料と同時に肥料(バイオ液肥)も製造し、農業生産にも役立つ地域資源循環システムの構築を目指す。期間は2022年から2029年の8年間で2022年度の受託金額は約1.9億円(税込)。

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