早生の紫カリフラワー「オーナメントパープル」の種子発売 サカタのタネ2022年4月11日
サカタのタネは、早生性、栽培適応性に優れ、生産現場の省力化につながる紫色のカリフラワーの新品種「オーナメントパープル」の種子を6月から生産者向けに発売する。
早生の紫カリフラワー「オーナメントパープル」
「オーナメントパープル」は、定植後約70日で収穫できる早生品種で、早生性を生かし、従来の紫カリフラワーよりも早い時期に出荷できる。高温多湿な日本では栽培期間が長くなるほど病虫害などの影響を受ける可能性が高く、早生であることは安定した生産につながるポイントとなる。
「オーナメントパープル」は、花蕾が低温に当たると発色が豊かになるため、秋冬作が向くが、春栽培で問題となるボトニングに強く、栽培適応性もあるため、秋冬だけでなく一般地・暖地の5月収穫、高冷地の初夏収穫でも安定した収量、高品質な青果の収穫が可能。日光に当たるほど花蕾が鮮やかな紫色に発色するため、通常の白色のカリフラワー栽培で行われる
花蕾を葉で覆う縛葉作業が不要で、生産現場の作業を省力化。農業の生産現場では近年、人手不足や高齢化が進んでおり、作業性に優れる品種の重要性が高まっている。
「オーナメントパープル」は、2020年に発売したカリフラワー「オーナメントホワイト」に続く、「オーナメント」シリーズの2品種目。オーナメント(装飾品のように飾ることができるほど美しい色の花蕾を特徴。種子の希望小売価格は、ペレット種子1袋1000粒入りが7920円(税込)。全国のJA、種苗店を通じて6月下旬から発売する。
カリフラワー「オーナメントパープル」作型図
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