ドローンで安全 農業用ハウスの遮光剤「ファインシェードスカイ」発売 アキレス2022年5月12日
アキレスは5月20日、上空から散布するだけで農業用ハウス内の温度上昇を抑制できる、ドローン散布専用遮光剤「ファインシェードスカイ」を全国で発売する。
『ファインシェードスカイ』の吹き付け前(下)と吹き付け後(上)
夏に向けて日差しが強まると、ハウス内の温度が上昇して作物に生育不良や病気が発生しやすくなる。その対策として日本では主に遮光ネットの設置や、ハウス表面への遮光剤の塗布が行われるが、いずれも人力による作業で時間や手間がかかる。高所の作業では転落等の危険も伴うため、担い手の高齢化が進む中、農家には大きな負担となっている。また、近年は廃プラスチック削減の動きもあり、使用後の遮光ネットの廃棄も課題となっており、吹き付け遮光剤の需要が高まっている。
ドローンによる吹き付け
「ファインシェードスカイ」は、ドローンによる空中散布用に開発した農業用被覆資材(農ビ・農PO)向けの遮光剤で、希釈不要でドローンの液剤タンクに移してすぐに使える。上空から散布するだけで効果的に塗布でき、遮光とハウス内の温度上昇抑制を実現。500平方メートル(製品1缶の散布可能面積)当たり約10分程度で吹き付けられ、遮光に要する作業時間を大幅に削減する。また、ドローンで均一に吹き付けられるため、ハウス内に注ぐ日射を和らげながら温度上昇を適度に抑制して作物の葉焼けやしおれを軽減。危険な高所作業の必要がなく、ハウスの温度管理にかかる作業を効率化し、作物の品質の向上につながる。「ファインシェードスカイ」は、約9kg(1缶)で1万9800円(税込)。
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