意外と知らない野菜の"多様性" 畑でのシルエットを紹介 タキイ種苗2022年5月23日
タキイ種苗は、5月22日の「国際生物多様性の日」にちなみ、"意外と知らない 野菜の畑でのシルエット"を紹介。自宅で花や野菜を育てることも"多様性"を学ぶきっかけになる。
剣のように育っていく 「グリーンソード」
剣のように成長する"オクラ"
ネバネバした食感と五角形の切り口が特徴のオクラは、ビタミンやミネラルを多く含む栄養価の高い野菜。その成り姿は意外にも、トウガラシのように尖っている先端が下向きに成長するのではなく、尖っている方が上を向いて成長していく。そのまるで剣のような姿から、タキイ種苗には『グリーンソード』(緑の剣)という品種名がついたオクラもある。また、アオイ科のオクラは、ハイスカスと同じ種類の植物。ハイビスカスに似た黄色の花を次々に咲かせる姿を楽しめるのも家庭菜園の醍醐味の1つといえる。
"ズッキーニ"はつるなしカボチャ
地面から上に伸びる太い茎に成るズッキーニ
ナスのような食感で油炒めや揚げ物、煮物などに使用されるズッキ-ニ。見た目はキュウリを太らせたように見えるが、実は「つるなしカボチャ」と呼ばれている。ズッキーニの成り姿は、見た目がキュウリに似ているため、茎にぶら下がって成るイメ-ジがあるが、実は、地面から上に伸びる太い茎に成る。花が咲いた後、5~7日程度で、長さ20~25センチくらいの若い果実を収穫する。
花も食べられる野菜で、「花ズッキーニ」はその名の通りズッキーニの花のこと。花が咲いている早朝のうちに収穫して食べる。小さなズッキーニが付いたまま収穫する雌花も、雄花も両方食べられる。花にチーズを詰めて揚げ、フリッターにして食べるのが主流で、おつまみにもおすすめ。
漢字の通り"落花生"
"ピーナッツ"として耳にすることが多い落花生は、料理やお菓子に幅広く使える栄養たっぷりの野菜。黄色い花が咲いた後、花の付け根にある子房柄が長く伸びて地中に入り込み、その先端部分がふくらんでさやができる様子から「落花生」という名前がついた。家庭菜園なら、土から掘り起こして収穫する楽しみも味わえる。
これはブーケ⁉"ブロッコリー"のお花
黄色の花をまるでブーケのように咲かせる「ブロッコリー」。いつも食べている部分は実は、この黄色い花の"つぼみ"だという。緑色の粒の1つひとつがつぼみで、それらが集まったものを"花蕾"と呼ぶ。花が咲く前に収穫する野菜であるため、花を咲かせた姿は、普段あまり目にすることはない。つぼみを食べる野菜は、ほかにもカリフラワーやミョウガがある。
ひとつの茎にぎっしりと連なって成る芽キャベツ
別名は子持ちキャベツの"芽キャベツ"
芽キャベツはキャベツの若い芽ではない。ひとつの茎にぎっしりと連なって成る姿は意外と知られていない。見た目はキャベツと似ているが、ケールから分化する過程でブロッコリーやキャベツなどとともに派生した別の野菜で、生育中の姿にも違いがある。キャベツは株の中央の芽が結球してできるのに対し、芽キャベツは茎と葉の付け根にできる"わき芽"と呼ばれる部分が結球する。品種によっては1つの株から50~90個も収穫できる。その姿から、別名"子持ちキャベツ"とも呼ばれている。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(164)-食料・農業・農村基本計画(6)-2025年10月18日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(81)【防除学習帖】第320回2025年10月18日
-
農薬の正しい使い方(54)【今さら聞けない営農情報】第320回2025年10月18日
-
【浅野純次・読書の楽しみ】第114回2025年10月18日
-
【注意報】カンキツ類に果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 高知県2025年10月17日
-
【国際協同組合年・特別座談会】いまなぜ二宮尊徳なのか 大日本報徳社鷲山社長×JAはだの宮永組合長×JAはが野猪野氏(1)2025年10月17日
-
【国際協同組合年・特別座談会】いまなぜ二宮尊徳なのか 大日本報徳社鷲山社長×JAはだの宮永組合長×JAはが野猪野氏(2)2025年10月17日
-
【国際協同組合年・特別座談会】いまなぜ二宮尊徳なのか 大日本報徳社鷲山社長×JAはだの宮永組合長×JAはが野猪野氏(3)2025年10月17日
-
25年度上期販売乳量 生産1.3%増も、受託戸数9500割れ2025年10月17日
-
(457)「人間は『入力する』葦か?」という教育現場からの問い【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年10月17日
-
みのりカフェ 元気市広島店「季節野菜のグリーンスムージー」特別価格で提供 JA全農2025年10月17日
-
JA全農主催「WCBF少年野球教室」群馬県太田市で25日に開催2025年10月17日
-
【地域を診る】統計調査はどこまで地域の姿を明らかにできるのか 国勢調査と農林業センサス 京都橘大学学長 岡田知弘氏2025年10月17日
-
岐阜の飛騨牛や柿・栗など「飛騨・美濃うまいもん広場」で販売 JAタウン2025年10月17日
-
JA佐渡と連携したツアー「おけさ柿 収穫体験プラン」発売 佐渡汽船2025年10月17日
-
「乃木坂46と国消国産を学ぼう!」 クイズキャンペーン開始 JAグループ2025年10月17日
-
大阪・関西万博からGREEN×EXPO 2027へバトンタッチ 「次の万博は、横浜で」 2027年国際園芸博覧会協会2025年10月17日
-
農薬出荷数量は0.5%増、農薬出荷金額は3.5%増 2025年農薬年度8月末出荷実績 クロップライフジャパン2025年10月17日
-
鳥取県で一緒に農業をしよう!「第3回とっとり農業人フェア」開催2025年10月17日
-
ふるさと納税でこどもたちに食・体験を届ける「こどもふるさと便」 IMPACT STARTUP SUMMIT 2025で紹介 ネッスー2025年10月17日