密苗と苗量自動制御技術搭載の田植機「YR-DAシリーズ」2機種発売 ヤンマーアグリ2022年5月26日
ヤンマーアグリは6月1日、密苗やICT技術を活用した独自の苗量自動制御技術で、稲作の省力化・低コスト化・高精度化を実現する田植機「YR-DAシリーズ」5条・7条植えの2機種を発売する。
密苗移植作業イメージ
農地の集約による大規模化や人手不足、生産資材価格の高騰などの課題を抱える農業分野で、ICT技術を活用した効率的な作業に加え、資材ロスの削減が求められている。同社は、稲作の省力化・低コスト化・高精度化を実現する密苗やICT技術を搭載した「YR5DA(5条植え)」、「YR7DA(7条植え)」を発売。2021年に発売した「YR6DA/8DA」(6条・8条植え)と合わせて「YRDAシリーズ」のラインアップを拡充する。乗用田植機 「YR5DA」(5条植え)/「YR7DA」(7条植え)のメーカー希望小売価格、270万500円~443万1900円(税込)。
乗用田植え機「YR7DA」
◎「YR-DAシリーズ」主な特長
(1)育苗箱数を減らし省力化・低コスト化を実現する密苗技術
通常、乾籾100~150g(催芽籾125~187g)で播種するところ、乾籾250~300g(催芽籾312~375g)で播種する密苗技術により、育苗箱や培土などの資材費を削減。播種や苗運びにかかる時間の短縮や人件費の削減、重労働による身体的負担の軽減に貢献する。また、従来の田植機と比較して精密な掻き取り技術はそのままに、最大掻き取り量を20%アップ。10a当たりの使用苗枚数の適応範囲が拡大し、受託作業等で種類の異なる苗を植える際や使用苗枚数の変更にも柔軟に対応できる。
(2)苗箱数と施肥量を自動制御し、計画通りの植え付けを実現
新たに搭載した苗量アシスト機能により、10aあたりに使う苗枚数を事前に設定することで、移植時の縦取量を自動制御。設定通りの苗枚数で移植作業を行える。さらにリアルタイムで車速を検知しスリップ時の施肥量を自動調整する施肥量アシスト機能(FD仕様)と組み合わせることで、事前に用意する苗や肥料、運搬時間を削減し、省力化・低コスト化を実現する。
(3)簡単な操作でもまっすぐ正確な植付けを実現(「YR5DA」はディーラーオプション、「YR7DA」はD仕様)
D-GNSS方式による直進アシストの自動操舵システムを採用し、3つのボタンを操作するだけで自動直進が可能。事前に基準線のA点・B点を登録することで、基準線に平行に正確な植付けを行う。また、直進作業後の旋回時に必要な一連の作業を自動化する「すこやかターン機能」と連動させることで、旋回後のAUTOボタン操作が不要になり、オペレーターはハンドル操作のみに集中できる。
重要な記事
最新の記事
-
AI潅水施肥システム「ゼロアグリ」エントリー&ハイエンドモデル同時リリース2024年7月18日
-
米価 過去10年で最高値 60kg1万5865円 対前年比114%2024年7月17日
-
【東京農業大学鼎談】実学主義の価値(2)DX戦略にも地域色拡充2024年7月17日
-
【東京農業大学鼎談】実学主義の価値(3)JAは食・農の好循環先導を2024年7月17日
-
「小さな協同」実践 JA松本ハイランドの自己改革 新世紀JA研究会全国セミナー2024年7月17日
-
「きっトラ」と「もし寅」【小松泰信・地方の眼力】2024年7月17日
-
【訃報】生活クラブ生協連の加藤好一顧問が逝去2024年7月17日
-
【人事異動】農水省(7月16日付)2024年7月17日
-
【注意報】ナシ、ブドウなどに果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 三重県2024年7月17日
-
ガチャピン・ムックとコラボ「ニッポンエール」グミ発売 JA全農2024年7月17日
-
日本農業の未来をけん引する人材育成へ 宮城県加美農業高校とNTT東日本グループが連携2024年7月17日
-
唐沢農機サービス「夏の大展示会」開催 200台を超える農機具を展示2024年7月17日
-
【注意報】大型斑点米カメムシ類、カスミカメムシ類による斑点米発生に注意 千葉県2024年7月17日
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 県下全域で多発のおそれ 岩手県2024年7月17日
-
「第3回 全国桃選手権」開催 全国から45品がエントリー 日本野菜ソムリエ協会2024年7月17日
-
ハウス栽培向け環境制御システムのラインアップを拡充 クボタ2024年7月17日
-
【役員人事】石巻埠頭サイロ(4月1日付)2024年7月17日
-
葉の光合成速度の低コスト・低労力・高速推定法を開発 農研機構2024年7月17日
-
表参道で佐賀県産「いちごさん」絶品ひんやりスイーツ「いちごさんどう2024夏 」開催2024年7月17日
-
長野県塩尻市と山口県岩国市の歴史的風致維持向上計画を認定 農水省など2024年7月17日