傾斜地に強い電動ラジコン草刈り機「ユニモワーズ」燃料電池版プロト機開発 ユニック2022年6月1日
株式会社ユニック(東京都杉並区)は、傾斜地に強いパワフルな電動草刈り機「ユニモワーズ」の電力源として燃料電池を使用したプロトタイプを開発した。
同社は、走破性と小回り性を両立するクローラーベルト駆動機構により、走行障害の多い路面での移動を可能とした移動ロボットを製造、販売。すでに販売している電動ラジコン草刈り機「ユニモワーズ」は、リチウムイオン電池を動力源として使用しており、リチウムイオンは作業時間を延ばすために高エネルギー密度のものを採用している。一方、中山間地域などにおける作業では、電池の充電環境がない太陽光発電所、果樹園、農場など広いエリアで長時間の連続作業が望まれ、バッテリ駆動での課題もある。
この解決手段として、交換が容易なカートリッジ式水素タンクと燃料電池を組み合わせた燃料電池システムを動力源とした草刈り機の商品化をめざし、プロトタイプを開発した。また、脱炭素社会へ向けて、バッテリを動力源とした現草刈り機に加え、選択肢としての水素利用も模索。開発にあたっては、ネクスティ エレクトロニクス(燃料電池)、JFEコンテイナー(水素タンク)が協力した。
同プロトタイプで、作業能力の検証と向上を進め、商品化に向けた課題の明確化と解決をめざす。また、草刈り機以外でも、同社でカスタマイズ開発のベースとなっている電動クローラー駆動移動ロボット「ユニボ」を用いた作業ロボットでも、バッテリ充電環境のない中山間地域、災害時の作業、運搬ロボット用途での採用も検討する。
45度斜面での草刈(オリジナル版)
<主要仕様>
サイズ:1150mm(長さ)×790mm(幅)×550mm(高さ)※運搬トレイ部高さは410mm
燃料電池:1kw
水素タンク:6.8L高圧水素タンク2個(予定)
※現在2.8Lタンク2個で実証試験中
作業能力(時間):8時間※同社草刈条件、6.8Lタンク2個
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