肥料の値上げに対抗 100%有機質肥料 「バイオノ有機6」東北と関東で先行販売 大成農材2022年6月3日
有機質肥料を開発・製造・販売する大成農材(広島市)は、製造工程を見直すことで、従来品よりも価格を抑えた有機質肥料「バイオノ有機6(シックス)」を開発。自社工場のある宮城県石巻市を中心に関東・東北地方で6月1日から先行販売を始めた。
バイオノ有機6・肥料の形状
輸送費の高騰、円安・ドル高に加え、ウクライナ問題などの影響もあり、特に化成肥料の原料価格高騰が進んでいるが、有機肥料も例外ではない。菜種油粕や米糠油粕など植物粕肥料や魚粕・魚粉等の魚粕肥料も、輸入価格の高騰や輸入量の減少などによって価格は上昇した。
同社は、石巻市にある自社工場で、水産加工残滓である魚のエキスと米ぬかの油粕を使用した100%有機質肥料の「バイオノ有機s」を30年以上製造・販売している。このほど、全国各地の農家からの「保証成分を下げてでも低価格の商品を作って欲しい」という要望に応え、高品質で使い勝手の良い有機質肥料という特徴を生かしながら、メーカー希望価格を従来製品よりも価格を抑えた商品「バイオノ有機6」を開発。従来製品「バイオノ有機s」の肥料成分の含有比率を高める工程を簡略化することで、製造コストを抑えた。
一般的に魚の有機質肥料といえば加工食品を製造した後の搾りかすである「魚かす」や魚粉を使ったものを指すが、「バイオノ有機6」は、石巻の漁港でとれた魚の加工時に出る魚のアラなどから魚肉エキス「フィッシュソリュブル」を濃縮したものを使用。魚の体液に含まれる天然のアミノ酸が豊富に含まれ、米ぬかと合わせることで即効性と緩効性双方の肥料効果が高く、使い勝手の良いユニークな有機質肥料といえる。
問い合わせは、大成農材お客様相談窓口(フリーダイヤル)0120-014-052。受付時間は平日9時~17時。
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