「AI発芽検査」新バージョン タキイ種苗とカネコ種苗に導入 NTTテクノクロス2022年6月30日
NTTテクノクロスは、AIが画像から植物の種の発芽率検査を支援する「AI発芽検査」の新バージョンをタキイ種苗とカネコ種苗に導入した。
2020年9月にNTTテクノクロスが開発した「AI発芽検査」は、熟練の技が求められる植物の種の発芽率検査において、AIが画像から発芽状態を判定支援することで、検査業務を大幅に効率化するソフトウェア。AIが事前に学習したデータを元に、発芽率の検査を100粒あたり10秒で行う。検査結果は数値のほか、画像でも保存できるため、検査の証跡として活用できる。経験の浅い検査員に比べ、発芽状態の判定作業を5倍以上効率化でき、検査員との判定精度も98%と高い。
新バージョンでは、検査対象となる種の輪郭抽出を画像処理技術による効率化などで、発芽率の判定に使用する作物モデルのアノテーション作業を従来の約6分の1に短縮。さらに、設備として必要なカメラとパソコンを小規模化し、利便性を向上した。
新たな「AI発芽検査」は7月20日~22日、東京ビッグサイトで開かれる「施設園芸・植物工場展2022(GPEC)」で展示される。
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