国内減収、海外増収で売上高は微増 12月期第2四半期決算短信 井関農機2022年8月12日
井関農機株式会社は8月10日、2022年12月期第2四半期の決算短信(2022年1月1日~6月30日)を発表した。
売上高は前年同期比0.1%増の867億円。国内では前年同期にあった経営継続補助金などに伴う需要喚起の反動や米価下落による購買意欲の減退で50億円減収となった。具体的には整地機や作業機など農機関連が32億円減の463億円にとどまったほか、施設工事やその他農業関連も前年同期より減収となった。
一方、海外は北米のコンパクトトラクタ市場で在庫レベル回復に向けた受注が堅調であることや、欧州でコンシューマー向けの販売が好調で全地域増収で計51億円の増収を確保、全体の売上高はほぼ横ばいとなった。
営業利益は、原材料価格高騰などの影響で売り上げ総利益が6億円減少した一方、販管費は物流関連の増加などで15億円増加し、21億円減収の25億円にとどまった。経常利益は33億円で前年同期より21億の減益となった。
冨安司郎社長は、「前年は経営継続補助金のフォローがあり、国内が極めて順調だったので、それと対比すると今期は見劣りすることは否めない。補助金の反動に加えて米価の下落の影響が表れた決算と考えている。原材料の価格高騰や物流経費などの増加もあるが、何とか乗り越えて通期では予想通りの数字を挙げられると考えている」と話した。
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