プラスチックのリサイクルを可能に 触媒と吸着剤「PuriCycle」新発売 BASF2022年8月19日
ドイツのBASF本社は、廃プラスチック由来の熱分解油を精製し、プラスチックのリサイクルを可能にする触媒と吸着剤の新シリーズ「PuriCycle(ピュリサイクル)」を発売した。
「PuriCycle」には、廃プラスチックから得られる熱分解油中のさまざまな不純物を選択的に除去、または転換するために開発された新規触媒と吸着剤が含まれており、プラスチック資源循環における下流処理を可能にする。
「PuriCycle」が精製する熱分解油は、廃プラスチックのケミカルリサイクルから得られる二次原料で、プラスチックの製造工程におけるバリューチェーンの初期段階で投入。熱分解油の精製は、プラスチックのケミカルリサイクルの中で最も困難な技術的課題。ハロゲン、窒素、酸素、硫黄化合物などの不純物や、ジエンなどの高濃度の反応性成分が、下流処理を複雑化し、新素材の生産工程に厳しい制限を課している。
BASFのプロセス触媒部門シニアバイスプレジデントのデトレフ・ラフ氏は「PuriCycleにより、私たちはプラスチックのケミカルリサイクルに変化をもたらし、プラスチック資源の循環を可能にすることができる立場にある。困難な技術的課題の一つである、熱分解油の精製を可能にするPuriCycle製品の能力は、プラスチックリサイクルのループを閉じ、廃棄物を最小限に抑え、最終的に化学産業の新しい原料の開拓に大きく貢献できる」と説明している。
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