バイオスティミュラント資材の開発・販売を開始 ヤマガタデザインアグリ2022年8月23日
地域の有機物を活用した農業生産や販売に取り組むヤマガタデザインアグリ(山形県鶴岡市)は、化学肥料の高騰や異常気象の影響で農業を取り巻く状況が悪化していることを受け、化学肥料代替資材、バイオスティミュラント資材などの開発・販売事業を9月から本格始動。その第一弾として、資材の開発、施用設計から、製造販売まで手がけるバイオシードテクノロジーズ株式会社(BST)と戦略パートナーシップ契約を8月19日に締結した。
戦略パートナーシップ契約を締結したヤマガタデザインアグリの山中大介代表(左)
とBSTの広瀬陽一郎代表(8月19日・千葉県で)
日本は、農産物の栽培で特に必要とされる窒素、リン酸、カリウムは、原料のほぼ全量を輸入に頼っている。これらの資源は世界的に偏在しているため、昨今の世界情勢の急変により価格が高騰。また、近年は猛暑日や大雨の発生頻度も増え、台風や干ばつ被害も増加。非生物的なストレスの増加には、既存の肥料・農薬での対応は難しい状況にある。
こうした問題に対応する新たな栽培体系へのニーズが高まる一方、生産者が新たな栽培体系を導入するには、同じ生産者としての目線・知見を持ったパートナーが必要不可欠となる。
販売を開始するBST開発の資材
バイオシードテクノロジーズは、2018年12月に創業した、農業分野のベンチャー企業で、主に、ビール酵母細胞壁(βグルカン)由来のバイオスティミュラント資材、二価鉄資材、廃菌床堆肥に、汚泥発酵肥料の食品産業や化学・工業分野の異業種からの廃棄物を、サステナブルで再生可能な農業分野に向けて製品化ししている。
ヤマガタデザインアグリはこれまで、有機農業の実践を通じて、化学合成農薬・化学肥料に依存しない生産、地域の未利用資源の開発、環境負荷の低い農産物の販路確保に取り組んできた。今後はその知見やネットワークを活かし、バイオシードテクノロジーズが取り扱う資材の仕入販売、新規資材の共同開発で連携し、農業者の所得増大、農業生産額の拡大に向けて取り組む。
重要な記事
最新の記事
-
【JA部門】優秀賞 やりがいを感じる仕事で組合員対応力の強化 JAうつのみや TAC・出向く活動パワーアップ大会20242024年11月26日
-
令和6年「農作業安全ポスターデザインコンテスト」受賞作品を決定 農水省2024年11月26日
-
農水省「あふ食堂」など5省庁食堂で「ノウフク」特別メニュー提供2024年11月26日
-
鳥インフル 米オクラホマ州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月26日
-
マークアップ上限kg292円に張り付いたSBS入札【熊野孝文・米マーケット情報】2024年11月26日
-
「りんご搾り粕」から段ボール「りんごジュース」出荷へ実用化 JAアオレン2024年11月26日
-
JAかみましきで第22回JA祭を開催 過去最多の来場2024年11月26日
-
鹿児島堀口製茶 DX通信に追加出資 地域農業の高度化と地域創生へ2024年11月26日
-
海の環境保全と国内水産業を応援 サンシャイン水族館で生産者と交流 パルシステム2024年11月26日
-
アグリビジネス創出フェア 農水省ブースに「レポサク」展示 エゾウィン2024年11月26日
-
2大会連続日本一の技術 坂元農場の高品質な牛肉づくりを紹介『畜産王国みやざき』2024年11月26日
-
「プレ節」発売10周年記念 無料配布イベント実施 マルト2024年11月26日
-
不健康な食生活がもたらす「隠れたコスト」年間8兆ドル FAO世界食料農業白書2024年11月26日
-
農業資材などお得に 2025年「先取り福袋」12月1日から予約開始 コメリ2024年11月26日
-
宅配システムトドックに「通販型乳がん検査キット」掲載 コープさっぽろ2024年11月26日
-
食品宅配サービスOisix「鈴鹿山麓育ち みんなにやさしいA2ヨーグルト」新発売2024年11月26日
-
需要好調で売上堅調 外食産業市場動向調査10月度 日本フードサービス協会2024年11月26日
-
気候変動緩和策 土地利用改変が大きい地域ほど生物多様性の保全効果は低い結果に2024年11月26日
-
雨風太陽 高橋代表が「新しい地方経済・生活環境創生会議」有識者構成員に就任2024年11月26日
-
サカタのタネ スペイン子会社がアルメリアで新本社の起工式を実施2024年11月26日