廃棄される卵殻など活用し製品開発へ ENEGGOと資本業務提携 三洋化成工業2022年9月1日
三洋化成工業は8月31日、卵由来の液体肥料を開発するENEGGO(エネゴ)と、これまで廃棄されていた卵殻と卵殻膜を活用した新製品開発および新技術の研究開発に向けて、資本業務提携契約を締結したことを発表した。
エネゴは廃棄物である卵殻と卵殻膜に含まれているタンパク質を独自の技術で可溶化させ、植物の成長に重要なアミノ酸を抽出し、世界初の卵由来有機アミノ酸を配合した液体肥料を開発。将来的には化学肥料の使用を低減できる新規肥料の開発を目指しており、CO2削減と循環型社会の実現に向けて活動している。
一方、三洋化成は、界面制御技術をはじめとする化学技術によって、多様な分野の顧客が抱える課題に応えるソリューションビジネスを展開している。アグリ・ニュートリション分野では、2021年に株式会社ファーマフーズと共同で策定した「アグリ・ニュートリション基本計画」に基づき、植物の機能を最大限に引き出す成分(ペプチド、アミノ酸等)について研究。また、同社のコア技術である界面制御技術を活用して、有効成分を効率的に植物に届けるデリバリー技術を開発している。
ペプチドはアミノ酸が複数つながったもので、植物の生育環境への適応や、病害に対する耐性向上のために必要な成分。特定のペプチドをバイオスティミュラントとして活用し、植物に与えることで、植物に不足している性質を発現させ、本来のポテンシャルを最大限に引き出すことが期待されている。同社は、こうした「ペプチド農業」を通じて、持続可能な農業の実現に貢献することをめざしている。
今回の資本業務提携を契機に、両者は双方の技術とノウハウを駆使し、さらなる生育効果が期待できる液体肥料と農業資材の開発を共同で推進。さらに、三洋化成のコア技術である界面制御技術により、植物に対する液体肥料の施肥効率を高め、環境負荷の高い化学肥料の使用量を低減させる取り組みも進める。
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