ワイン用ブドウ収穫機の市場シェア 2021年に9億米ドル達成2022年9月13日
グローバルインフォメーションは9月7日、市場調査レポート「収穫機の世界市場 (2022年~2030年):市場規模 (タイプ・販売チャネル別)・COVID-19の影響・地域別の展望・用途の成長性・価格動向・競合市場シェア・予測」(Global Market Insights Inc.)の販売を開始した。
同レポートによると、収穫機産業は、増え続ける食品需要に対応するため、農業機械の技術革新が進み、2030年まで大きな成長を遂げると予測されている。
米国農務省(USDA)によると、インド、タイ、中国は米国への短・中粒種米の主要供給国であり、この貿易は米国の輸入の90%以上を占めていることから、アジア太平洋地域の農業部門における収穫機の潜在需要が高いことがわかる。農機メーカーや部品メーカーは、ユーザーに新製品や改良品を提供するために継続的な努力を行っている。
2021年8月、Cumminsは、Claasの新しいコンバイン「トリオン」ファミリーに、Cumminsの6.7リッターと9リッターのエンジンを搭載することを発表。このエンジンは255~430馬力で、高い燃費性能を有し、丘陵地や平坦な土地で小麦、ブドウ、トウモロコシ、稲作を行う際に、効率的な作業を可能にする。
インテリジェント収穫機は、ロボット工学の採用が顕著に急増したため、欧州で人気が高まっている。ファーストフード部門の一貫した拡大、近代農業への投資の急増、高い労働コストは、北米、欧州市場における収穫機の販売を促進する要因となっている。
収穫機市場は、タイプ、販売チャネル、地域別に分類
ワイン用ブドウ収穫機の市場シェアは、2021年に9億米ドルを超え、年間2500台以上の出荷が記録された。可処分所得の増加、ワイン消費の増加など、より良いライフスタイルの選択が可能となり、機器の利用が増えている。EU委員会が2020年11月に発表した報告書によると、欧州の3大ワイン生産国は、イタリアが約47.6%hl(ヘクトリットル)、フランスが43.4% hl、スペインが38.1% hl Lで3位につけている。
2022年から2030年にかけて、トレイルフォレージ収穫機の業界シェアは年平均成長率(CAGR)8%以上を記録すると予測される。費用対効果の高い農業機器の必要性は、製品の採用を促進されており、これらの機械には、収穫効率を高めるために作物クロスコンベアが装備されている。この装置は、2段階の収穫プロセスを提供しながら、簡単な操作性、回転式攪拌機から追加の土壌ふるい分けも可能にする。
ラテンアメリカの収穫機の市場シェアは、2030年までにCAGR7%を示すと予測され、農業は、この地域の人々の主要な生計手段であると同時に、経済発展に大きく寄与。ブラジルやメキシコなどラテンアメリア諸国は、GDPの伸びを農業に大きく依存しているため、政府は、農家が種子や機械設備に必要な資金を確保できるよう補助金を導入し、収穫機の生産量を増やしている。
重要な記事
最新の記事
-
米農家(個人経営体)の「時給」63円 23年、農業経営統計調査(確報)から試算 所得補償の必要性示唆2025年4月2日
-
移植水稲の初期病害虫防除 IPM防除核に環境に優しく(1)【サステナ防除のすすめ2025】2025年4月2日
-
移植水稲の初期病害虫防除 IPM防除核に環境に優しく(2)【サステナ防除のすすめ2025】2025年4月2日
-
「令和の百姓一揆」と「正念場」【小松泰信・地方の眼力】2025年4月2日
-
JAみやざき 中央会、信連、経済連を統合 4月1日2025年4月2日
-
サステナブルな取組を発信「第2回みどり戦略学生チャレンジ」参加登録開始 農水省2025年4月2日
-
JA全農×不二家「ニッポンエール パレッティエ(レモンタルト)」新発売2025年4月2日
-
姿かたちは美しく味はピカイチ 砂地のやわらかさがおいしさの秘密 JAあいち中央2025年4月2日
-
県産コシヒカリとわかめ使った「非常時持出米」 防災備蓄はもちろん、キャンプやピクニックにも JAみえきた2025年4月2日
-
霊峰・早池峰の恵みが熟成 ワイン「五月長根」は神秘の味わい JA全農いわて2025年4月2日
-
JA農業機械大展示会 6月27、28日にツインメッセ静岡で開催 静岡県下農業協同組合と静岡県経済農業協同組合連合会2025年4月2日
-
【役員人事】農林中金全共連アセットマネジメント(4月1日付)2025年4月2日
-
【人事異動】JA全中(4月1日付)2025年4月2日
-
【スマート農業の風】(13)ロボット農機の運用は農業を救えるのか2025年4月2日
-
外食市場調査2月度 市場規模は2939億円 2か月連続で9割台に回復2025年4月2日
-
JAグループによる起業家育成プログラム「GROW&BLOOM」第2期募集開始 あぐラボ2025年4月2日
-
全国産直食材アワードを発表 消費者の高評価を受けた生産者を選出 「産直アウル」2025年4月2日
-
九州農業ウィーク(ジェイアグリ九州)5月28~30日に開催 RXジャパン2025年4月2日
-
「JPFA植物工場国際シンポジウム」9月1、2日に開催 植物工場研究会2025年4月2日
-
耕作放棄地を解消する「えごまプロジェクト」の寄付開始 長野県南木曽町と「さとふる」2025年4月2日