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アグリロボットスタートアップが第2回ベンチャーラウンドで資金調達 輝翠TECH2022年9月27日

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アグリロボットスタートアップの輝翠TECH(宮城県仙台市)は、ステージアップファンド投資事業有限責任組合、XVC1号投資事業有限責任組合、株式会社グローカリンク、エンジェル投資家の井戸義経氏、鈴木修氏、生駒祐一氏を引受先とする第2回ベンチャーラウンドの資金調達を行った。

輝翠TECHのメンバーと開発中のロボット輝翠TECHのメンバーと開発中のロボット

輝翠TECHは、農業における人手不足を解消するため、AIによる自動走行ロボットを開発。肉体労働を省力化するとともに、データを収集することで農家の意思決定や管理の効率化に役立てることをめざしている。

代表のタミル・ブルーム氏はイスラエル出身のアメリカ育ちで、スペースXでのクルードラゴン開発のインターン経験や、東北大学宇宙ロボット研究室での月面探査機の研究を行っていた宇宙ロボット技術の研究者。農家との関わりの中で厳しい肉体労働の残る農業の現状を知り、自身が研究してきた技術で農家を支援することを決意した。

今後はタンクを積んでの肥料・農薬散布などのサービスも開発予定今後はタンクを積んでの肥料・農薬散布などのサービスも開発予定

農家は同社のロボットを使うことで、収穫物の運搬作業を省力化し、収穫作業に集中することができるようになる。同社は、このソリューションが農家へのインタビューを通して規模の大小を問わず求められていることがわかった。また、農場を走り回るロボットのカメラやセンサーを通して作物や土壌のデータを収集し、病害虫を早期に発見することや作物の収穫量の把握などデータを分析し、提供できると考えている。

2022年春に試作機バージョン2「アダム」を公開し、青森、愛知、福島、千葉、栃木、群馬の農家でフィールドテストとインタビューを実施。草が生い茂る丘陵地など、起伏のある地形やりんご、ぶどう、梨、柿、ハウスなどの農園で実証実験を行い、ロボットの有用性と開発課題を確認した。この秋に収穫期の農家で、実際に収穫物を運搬する実証を行い、2023年の製品化に向け準備を進める。

また、今後は草刈りや肥料・農薬散布など年間を通した農作業の省力化にも貢献できるよう、サービスの幅を広げていく予定。

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