赤いスイートコーン「大和ルージュ」種子を開発 10月中旬から販売 大和農園2022年9月30日
奈良県で100年以上、野菜の種子を研究開発している種苗メーカーの大和農園は、日本初となる赤色のスイートコーン「大和ルージュ」の種子を開発。10月中旬から全国の種苗店とJAルートを通じて種子を販売する。
「誰もが手に取って笑顔になる野菜を開発したい」という想いから誕生した「大和ルージュ」。スイートコーン(甘味種)といえば、ほとんどが黄色で、白色やバイカラーもあるが、これまで赤色のものはなかった。「大和ルージュ」は、真っ赤な果実と、サツマイモのように優しい甘さでトウモロコシの風味と旨みを味わえる。
"赤色"のスイートコーン「大和ルージュ」
「大和ルージュ」には、一般的な黄色や白色のスイートコーンにはない、アントシアニンが豊富に含まれている。アントシアニンは、ポリフェノールの一種でベリー類に多く含まれる健康に良い機能性成分。含有量は、100グラムあたり45mgでイチゴの2.5倍。また、抗酸化力も豊富で、一般的なスイートコーンの2.1倍と成分面でも新しいスイートコーンとなった。
また、「大和ルージュ」は、トウモロコシの実だけではなく、芯やヒゲまで赤いのが特徴。おすすめの食べ方として、皮を少し残して電子レンジ(500W)で4分加熱すると、旨みが逃げず、茹でるより濃厚な味わいになる。アントシアニンは水溶性で水に溶ける性質を持っており、茹でると赤色や成分が溶け出してしまうため、茹でずに蒸したり焼いたりすると栄養をあますことなく摂れる。
芯には濃い旨みがあるため、実と一緒に芯も入れてご飯と炊くと、赤飯のような色になり、トウモロコシの風味と旨みがギュッと詰まった一品に。アントシアニンの水に溶ける性質を活かして、芯やひげ、実を茹でて赤色の汁を使って、スープやスイーツにしても赤色を楽しめる。
全国のJA・種苗店で10月中旬から販売。小袋(10ml)は495円、1dlは1870円、5dlは8690円。大和農園オンラインショップと大和農園通販カタログでの販売は12月1日から。
赤飯のように見える「大和ルージュ」のトウモロコシご飯
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