三井金属計測機工×サトー 果実の新選果システムを共同開発「農業Week」へ出展2022年10月13日
三井金属鉱業の子会社・三井金属計測機工と株式会社サトーは、10月14日まで千葉の幕張メッセで開催中の農業・畜産の総合展「第12回 農業Week」に出展。果物を、食べ頃に食べられるように出荷するため、業界に先駆けて両社で共同開発した、果物の「糖度」と「硬度」の二つの指標により選果する新選果システムを紹介している。
参考出展する新選果システム
果物の糖度(甘さ)と硬度(熟度、食べ頃)は消費者に受け入れられる条件の両輪となるが、これまでは両方の指標を非破壊検査で同時に測定し選別されていなかった。そこで両社は、三井金属計測機工の光センサによる糖度測定装置と、サトーの硬度測定装置を利用した食べ頃予測サービス「coro-eye(ころあい)」の技術を組み合わせ、果物の糖度と硬度を科学的に測定。二つの指標を掛け合わせて瞬時に選果する未来型のシステムを開発した。
外見では判断が難しい果物の甘さと食べ頃を示すことで、果物をよりおいしく食べたい消費者のニーズに応える。また、農業Weekのブースでは、リンゴを実際に選別するデモを初めて公開。来場者の反響や市場のニーズの調査を進め、2023年夏の商品化をめざす。
三井金属計測機工は青果物非破壊検査機器の分野で、特に光センサ付き選果機で豊富な実績を持つ。一方、サトーは果物の硬度を非破壊で測定し、食べ頃を予測する「coro-eye」を開発・販売しており、共同開発により適用分野を拡げる。両社の技術を組み合わせた選果システムにより、フードロスの削減や、流通品質の向上、販路の見極め、果物の付加価値の向上が期待できる。
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