動物飼料用フィターゼ市場 水産養殖が2030年にかけてCAGR7%で成長予測2022年10月20日
グローバルインフォメーションは10月18日、市場調査レポート「動物飼料用フィターゼの世界市場 (2022年~2030年):市場規模 (形態 (液体・顆粒または粉末)・クラス (3-フィターゼ・6-フィターゼ)・原料 (植物・微生物)・家畜 (家禽・豚・牛・養殖) 別)・地域的展望・競合市場シェア・予測」(Global Market Insights Inc.)の販売を開始した。
同レポートによると、動物飼料用フィターゼ市場は、豚や鶏肉製品への消費者需要の高まりにより、2030年まで大きく拡大すると予測。また、酪農産業における製品の大量普及が、今後の市場成長を促進する可能性がある。
新型コロナウイルスの影響で世界のサプライチェーンは混乱。企業はディーラーや流通業者とサプライチェーン契約を締結し、効果的に流通させるために供給網を確保し維持するよう促した。例えば2020年8月、産業バイオテクノロジー企業のAB Enzymesは、化学品販売会社のDewolf H&ICおよびAzelis Canadaと独占販売契約を締結。この契約により、同社は米国とカナダでのビジネスプレゼンスを拡大した。
さらに、動物飼料用フィターゼ市場の主要参加者は、新製品の革新、厳格な研究開発への従事、市場スタンスを維持するための買収や提携などの効果的な成長戦略の採用に焦点を当てており、業界全体の見通しを後押し。例えば5月、米国を拠点とする動物健康・栄養企業のNovus Internationalは、インドに新しい法人事務所を開設したことを発表。これにより、同社は顧客基盤を広げ、市場成長を後押しを目指した。
動物飼料用フィターゼ市場は、形態、クラス、供給元、家畜、地域別に分類。
クラス別に、市場は、3-フィターゼ、6-フィターゼ、その他に分類されている。3-フィターゼセグメントは、2021年に約7500万米ドルと評価され、今後数年間で顕著な成長を示すと予想。3-フィターゼは、構造的にBプロペラホスファターゼまたはヒスチジン酸ホスファターゼに類似している。
家畜別に、市場は、家禽、豚、牛、水産養殖、その他に分類。水産養殖セグメントは、2021年に2500万米ドルと評価され、2022年から2030年にかけて年平均成長率(CAGR)7%で成長すると推測されている。世界中の消費者からの魚粉の需要の急増は、製品の採用を増大。また、漁業数の急増とシーフード需要の増加は、魚の成長性能、栄養利用、マクロおよびマイクロミネラルの生物学的利用能を向上させるためにフィターゼを選択する養殖農家を奨励している。
地域別に、ラテンアメリカ市場は、2022年から2030年にかけてCAGR7%で安定した成長を記録すると予測。ラテンアメリカでは農業や畜産業が盛んであり、食肉消費量も多いことから、同地域の成長が見込まれている。
また、北米市場も、2022年から2030年にかけてCAGR6.5%で成長すると予想。製品イノベーションのための研究開発への継続的な投資と、産業用畜産事業への前向きな見通しが、この地域の成長を後押しするものとみられる。
重要な記事
最新の記事
-
JA共済連が新3カ年計画 協同の力で組合員・利用者との関係強化へ 令和7年度は新展開のスタートに2025年3月18日
-
備蓄米 政策効果なければ追加放出 江藤農相2025年3月18日
-
備蓄米放出でも消えぬ不足感(下) 米不足の恐れ、昨年より早く 「需給見通し」外れる背景は2025年3月18日
-
10月限がストップ安になったコメ先物市場【熊野孝文・米マーケット情報】2025年3月18日
-
風味豊かな落花生 たばこの輪作で栽培広がる JAはだの2025年3月18日
-
信州・中野はきのこ王国 トップクラスの生産量と品質誇る JA中野市2025年3月18日
-
出荷できないリンゴ活用 濃厚な甘さととろける口どけ JAながの2025年3月18日
-
鈴生と津田物産がJ-クレジット活用で協業 "温室効果ガス実質ゼロ"米づくりを拡大へ 農林中金がマッチング2025年3月18日
-
経営を可視化し事業拡大やJAとの関係も強化 担い手コンサルコンペティション 農林中金2025年3月18日
-
陸上養殖「おかそだちサーモン」販売店舗を一部変更 コープデリ2025年3月18日
-
栃木県に「コメリハード&グリーン岩舟店」3月29日に新規開店2025年3月18日
-
山形県南エリアに「農機具王 山形上山店」4月1日オープン2025年3月18日
-
埼玉県 3年連続で「プレミアムいちご県」に認定 日本野菜ソムリエ協会2025年3月18日
-
健康診断・血管年齢が気になる人へ「血管サポートヨーグルト」新発売 協同乳業2025年3月18日
-
TNFD事務局が日本担当設置し栗野佳子氏が着任 TNFD日本協議会2025年3月18日
-
三井化学グループ、インドにコーティングテクニカルセンターを設立2025年3月18日
-
【人事異動】エス・ディー・エス バイオテック(4月1日付)2025年3月18日
-
米粉のグミ「もちきゅあ」和グミとしてリニューアル発売 三幸製菓2025年3月18日
-
農泊総合情報プラットフォーム「FARM STAY Japan」公開 日本ファームステイ協会2025年3月18日
-
鳥インフル ネブラスカ州、メイン州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年3月18日