JA兵庫六甲が協力「こうべSDGs肥料」一般販売開始 神戸市2022年10月24日
神戸市は、下水道資源の有効利用から生まれた園芸用肥料や水稲用肥料を、JA兵庫六甲の協力で市内の農家へ販売している。このほど農家向けに販売されている肥料「こうべハーベスト」を市民向けに「こうべSDGs肥料」としてリブランドし、一般販売する。
「こうべSDGs肥料」
神戸市は、下水道資源の有効利用を図るため、下水汚泥からリンを回収する取組で、回収されたリン酸マグネシウムアンモニウムを「こうべ再生リン」として肥料への活用を進めている。「こうべ再生リン」に窒素やカリウム分を加え、使いやすい肥料として園芸用肥料や水稲用肥料を製造し、市内の農家へ販売している。
農家向けに販売している園芸用肥料「こうべハーベスト」は、平成27年度から販売開始。野菜や果樹、花などの栽培に広く使え、神戸のブランド野菜「こうべ旬菜」等に使われている。今回一般販売する「こうべSDGs」肥料は、この園芸用「こうべハーベスト」と同一のもの。一方、水稲用「こうべハーベスト」は、学校給食に使われる米「きぬむすめ」用に開発。2020年1月から、水稲用「こうべハーベスト」で栽培されたお米が神戸市内の学校給食用に提供されている。
東灘処理場 リン回収設備
「こうべSDGs肥料」(1kg)は菜園・花壇にして約15㎡分。希望小売価格は1000円程度。12月中旬からJA直売所と神戸市内のホームセンターで販売。一般販売に先立ち11月26日、西神中央駅前でPRイベントとして「こうべSDGs肥料」のサンプル(200g)を市民に配布する。
こうべ再生リン
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