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脱炭素社会実現へ 食品残渣からバイオスティミュラント化に成功 AGRI SMILE2022年10月26日

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AGRI SMILEは、食品残渣からバイオスティミュラント化に成功。廃棄されていた赤パプリカを、植物の免疫力を向上させる農業用資材に変えることで、食品残渣の再資源化と化学肥料低減、農作物品質の向上を同時に実践する。同技術は、幅広い領域への事業展開が期待できるため、特許出願を行った。

脱炭素社会実現へ 食品残渣からバイオスティミュラント化に成功 AGRI SMILE

食品残渣型のバイオスティミュラントは、堆肥化よりも植物の品質・収量の向上率が高く、再資源化に取り組む事業者の事業採算性が見込める。また、フードサプライチェーンの食品廃棄問題を解決しながら、農業生産量の拡大や化学肥料の使用量低減に寄与できるため、脱炭素社会の実現と、環境保全型農業の実現を両立できる画期的な生産技術といえる。

同開発には、同社独自技術で、国内唯一のバイオスティミュラント資材の有効度を測定する「評価指標(特願2022-109418)」を用いることで、元素解析・遺伝子発現解析等の作用機序の解明を進めた。その結果、ラボ試験での表現型検証では、対照区と比較して処理区では、根張りが有意に向上。また、RNA -seqによる遺伝子発現解析の結果、熱ストレス耐性に関係する遺伝子で40倍以上、元素吸収に関する遺伝子で4倍以上、発現量が増加している遺伝子があることを確認された(FDR p-value<0.05)。

食品残渣型バイオスティミュラント

今後は、赤パプリカのラボ試験結果をもとに、各地の農業協同組合と連携しながら現場で実証し、生産現場での収量向上・高品質生産データの取得を経て、資材化事業に取り組む。

同社の過去の実績として、産地と共同したほ場試験では、バイオスティミュラントを散布したほ場で、炭素貯留量が向上する結果が得られていることから、さらに検証を進めることで、脱炭素化に資するソリューションとして、バイオスティミュラントの利用拡大を図る。

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