独WELTEC BIOPOWER社のパートナー企業に認定 バイオガスプラント販売 嘉藤農機2022年11月7日
農業関連設備の建設、農機具の販売・整備サービスを手がける嘉藤農機(北海道帯広市)は11月4日、ドイツのステンレス鋼製バイオガスプラント製造企業、WELTEC BIOPOWER GmbH(ウェルテックバイオパワー)から、日本市場における販売およびアフターサービスのパートナー企業として、10月10日付けで認定されたことを発表。同社は日本でウェルテックバイオパワー社の販売、アフターサービスにおいて唯一のパートナー企業となる。
2020年12月に創業した嘉藤農機は、農場での日々のトラブル対応をはじめ、長期的な事業継続、持続可能性の観点から、北海道十勝を拠点にバイオガスプラントの設計・建設・運用管理、農業機械(トラクター、給餌用ミキサー等)の輸入販売、農業機械・設備のメンテナンス事業を手がけている。
一方、ウェルテックバイオパワー社は2001年設立のバイオガスプラント製造企業。創業時に嫌気性消化プラントを開発、建設して以来、5大陸、26か国で350基以上のプラントを設置。この分野における世界的なベンダーへと成長した。牛・豚・鶏の家畜ふん尿や牧草、とうもろこし、稲発酵飼料、穀物、収穫残渣などの"農業廃棄物"と、食品残渣、植物・動物由来の廃棄物、下水汚泥の"産業廃棄物"といった供給原料に最適化されたソリューションを提供している。
両社はすでに、北海道浦幌町の大規模酪農牧場に導入したバイオガスプラント(発電出力:250kW、自家消費型)の建設・運営で協業し、5月から運転を開始。また、「第2回 国際バイオマス展(秋)」で共同出展し、ウェルテックバイオパワー社の先進的なバイオガスプラント設備や排水処理システムを提案するなど、日本市場における販売促進に向けて共に協力体制を築いている。
今回のパートナーシップ構築に向けて、嘉藤農機代表取締役の嘉藤淳介氏は「家畜排せつ物の処理は畜産業界の環境課題の1つ。その解決策こそ、家畜排せつ物を原料としたバイオガス発電であり、副産物である消化液(有機液肥)の地域畑作、飼料栽培へ活用すること。ウェルテックバイオパワー社のソリューションは、こうした地域共生による事業継続、環境配慮を両立した循環型農業の確立に向けた主要なピースであると考えている」とコメント。また、ウェルテックバイオパワー社代表取締役のジェンス・アルバルタス氏は「アジア大洋州地域で最も重要な市場の一つである日本において、嘉藤農機がその知識と経験を持って、さらにウェルテックのプレゼンスを高めていただけることを確信している」と話している。
嘉藤農機は今後、ウェルテックバイオパワー社製品の販売およびアフターサービスの認定パートナー企業として、バイオガスプラント、排水処理システムの設計・建設・運営管理までワンストップで総合サポートする。
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