バイオスティミュラントのアジア太平洋市場 2032年までCAGR11%で成長予測2022年12月23日
グローバルインフォメーションは12月21日、市場調査レポート「バイオスティミュラントの世界市場 - 市場規模、シェア、業界分析:有効成分、用途、作物、形態別、COVID-19の影響の分析、地域の見通し、成長可能性、競合の市場シェア、予測(2023年~2032年)」(Global Market Insights Inc.)の販売を開始した。
同レポートによると、バイオスティミュラント市場は、農地の収益性に対するさまざまな有益な影響により、2032年まで大幅に成長すると予想されている。
急速に拡大する人口と縮小する耕作地の問題は、人々を養うための農業生産性を最大化する必要性を提示。化学農薬や化学肥料に依存した農業は、合成肥料により間接的に人間の健康を危険にさらし、環境にも悪影響を及ぼしている。この結果、バイオスティミュラントは合成刺激剤に置き換えられ、2032年までの間市場の成長を促進するとみられる。
バイオスティミュラント市場は、有効成分、用途、作物、形態、地域別に分類される。
有効成分別に、業界は酸ベース、抽出物ベース、およびその他に分類。その他のセグメントは、2022年に3億6800万米ドルと評価された。世界的な食糧消費の増加と、作物生産量を高めるためのバイオスティミュラントの使用が、2032年までの製品需要を促進すると予想される。
用途別に、土壌処理セグメントが2032年までに顕著な成長を遂げると予測。土壌処理に対する需要の高まりは、耕作地をより有効に活用するためにその肥沃度を高める取り組みによって促進されている。保水能力の向上も、土壌処理におけるバイオスティミュラント使用に有利な影響を与える重要な要素となる。
作物別に、条植えセグメントが、油糧種子や食用穀物の生産量の多さから、長期にわたって大幅な成長を遂げると予想。水や土地など限られた資源の持続可能な利用への需要から、農業分野では環境への影響を軽減するため、バイオスティミュラント製品がより重要な役割を果たすようになっている。
形状別に、乾燥セグメントは、低コスト、細胞分裂、植物呼吸、光合成の促進、側方芽の成長促進、植物組織の老化防止などの利点から、今後数年間は堅調に拡大することが予想される。
地域別に、アジア太平洋市場は、2023年から2032年まで年平均成長率(CAGR)11%で成長すると予測。同地域の経済圏では、農業は人々の暮らしに重要な役割を果たしている。また、地域の人口増加は、食料に対する強い需要を示しており、農業生産を増加させるためにバイオスティミュラントが利用されている。
バイオスティミュラントは、植物の栄養吸収を最適化するため、その収量を向上させることができる。また、この製品には有益な微生物が含まれており、植物に適用することで、栄養素の吸収、生物学的ストレス耐性、および作物の発育を向上させる。
バイオスティミュラント産業に参加する主要企業には、Bayer S.p.A、BASF SE、AGRICHEM、BioAg、Lallemand、などが挙げられる。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(119) -改正食料・農業・農村基本法(5)-2024年11月23日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践 (36) 【防除学習帖】第275回2024年11月23日
-
農薬の正しい使い方(9)【今さら聞けない営農情報】第275回2024年11月23日
-
コメ作りを担うイタリア女性【イタリア通信】2024年11月23日
-
新しい内閣に期待する【原田 康・目明き千人】2024年11月23日
-
基本法施行後初の予算増確保へ JAグループ基本農政確立全国大会に4000人 生産者から切実な訴え2024年11月22日
-
「適正な価格形成」国関与で実効的に JA群馬中央会・林会長の意見表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
JAグループ重点要望実現に全力 森山自民党幹事長が表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
農林水産省 エン・ジャパンで「総合職」の公募開始2024年11月22日
-
鳥インフル 米モンタナ州、ワシントン州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
鳥インフル オランダからの生きた家きん等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
11月29日「ノウフクの日」に制定 全国でイベント開催 農水省2024年11月22日
-
(411)「豚ホテル」の異なるベクトル【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年11月22日
-
名産品のキャベツを身近に「キャベツ狩り選手権」開催 JA遠州中央2024年11月22日
-
無人で水田抑草「アイガモロボ」NEWGREENと資本業務提携 JA三井リース2024年11月22日
-
みのるダイニング名古屋店開業2周年「松阪牛ステーキ定食」特別価格で提供 JA全農2024年11月22日
-
【スマート農業の風】農業アプリと地図データと筆ポリゴン・eMAFF農地ナビ2024年11月22日
-
自動運転とコスト【消費者の目・花ちゃん】2024年11月22日
-
イチゴ優良苗の大量培養技術 埼玉農業大賞「革新的農業技術部門」で大賞受賞 第一実業2024年11月22日
-
「AGRIST Aiサミット 2024」産官学金オープンイノベーションで開催2024年11月22日