【年頭あいさつ 2023】松本和久 株式会社サタケ 代表取締役社長2023年1月3日
松本和久
株式会社サタケ
代表取締役社長
明けましておめでとうございます。輝かしい新春を迎え、謹んでご祝詞申し上げます。
昨年を振り返りますと、世界的な半導体やハーネス不足などの影響により、一部製品の生産遅延や受注の一時停止を余儀なくされ、お客さまにご迷惑をおかけしました。また、資材・原材料の高騰、新型コロナによる営業活動への影響などもあり、総じて厳しい経営環境の1年でした。一方、重要課題として掲げている「利益提案」「S-DX」「米の品質保証の確立」「国内外のサービスの拡充」「人財育成」の5項目を着実に進め、成長のための変革が具現化しつつあるのを感じました。技術・製品開発においても、新型無洗米製造装置「MPRP36A」を開発し、食味向上と環境保護に貢献する技術提案をしました。また、6インチ型籾摺機「SRZ6000X」を追加発売しました。Wi-Fi通信機能により光選別機「SAXES Knight」との通信が可能となりました。農産物検査機器として「米鑑定ユニットRTQI1000A」も発売しました。検査7項目すべてを自動で検査できるため、検査時間を大幅削減し現場の負担軽減につながります。食品分野ではマジックライスシリーズに、保存期間7年、調理時間7分の新商品「ななこめっつ」を追加発売しました。
本年も厳しい経営環境が続くと思われますが、まずは5つの重要課題の取り組みを加速し、変化の激しい時代に対応できる企業体質にしたいと考えています。国内では、消費量や担い手農家の減少が継続的な課題となっていますが、世界的な紛争や気候変動などで、わが国の食料安全保障の重要性が増しています。このような状況で、米生産者や精米卸などが米の生産・加工を安定継続するためにも、当社はお客さまへの利益提案や、より美味しい米の製造法・品質向上などを追求していく所存です。一方、海外に目を向けると、アジア・アフリカはまだ多くの米や小麦を必要としており、それぞれの国や地域に必要とされる技術や製品を開発し、積極的にアプローチしていきます。
1896年に創業した当社は、本年127周年を迎えます。私は社長就任後1年半となりますが、先達の努力や功績を無駄にせず、本業をもって社会に貢献し、当社をさらに発展させることが与えらえた使命であると考えています。そのため、受け継ぐべき良き伝統は守りつつ、新しいことに挑戦する「不易流行」「温故知新」の精神で臨んでいます。そのうえで「六方よし経営」を目指しており、お客さまから信頼され、従業員が明るく仕事できる環境向上に尽力する所存です。
最後になりましたが、日頃のご厚誼に感謝するとともに、関係各位の益々のご健勝とご発展を祈念いたします。
重要な記事
最新の記事
-
「JAサイネージ」 JA本店や金融店舗の情報発信にも利用拡大 あぐラボ2024年7月18日
-
バイトアプリで1万人採用 農中提携の農業人材サービス 労働力確保に寄与2024年7月18日
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 全県で多発のおそれ 秋田県2024年7月18日
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 愛知県2024年7月18日
-
【注意報】ネギにシロイチモジヨトウ 県内全域で多発のおそれ 千葉県2024年7月18日
-
【注意報】果樹全般に果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 埼玉県2024年7月18日
-
農業用ドローン専用カスタマーサポート 繁忙期で対応拡大 ナイルワークス2024年7月18日
-
食物繊維が豊富なもち麦2種の品種登録 成果を紹介 生研支援センター2024年7月18日
-
AI潅水施肥システム「ゼロアグリ」エントリー&ハイエンドモデル同時リリース2024年7月18日
-
静岡県産「マスクメロン」使用 期間限定ショートケーキ登場 カフェコムサ2024年7月18日
-
鳥インフル カナダ・オンタリオ州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2024年7月18日
-
鳥インフル 米国ウェストバージニア州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2024年7月18日
-
【役員人事】系統サービサー(6月24日付)2024年7月18日
-
夏野菜収穫やピザ作り体験 滋賀の観光農園で夏季営業開始 ヤンマーシンビオシス2024年7月18日
-
共栄火災 マイページから「自動車保険の住所・電話番号変更」「事故連絡」可能に2024年7月18日
-
埼玉県深谷市「DEEP VALLEY Agritech Award 2024」応募開始2024年7月18日
-
食材配付「フードパントリー」説明会開催 パルシステム東京2024年7月18日
-
国産原料にこだわった旨辛調味料「豆板醤」「甜麺醤」新登場 コープ自然派2024年7月18日
-
米価 過去10年で最高値 60kg1万5865円 対前年比114%2024年7月17日
-
【東京農業大学鼎談】実学主義の価値(2)DX戦略にも地域色拡充2024年7月17日