売上高は10.8%増 2023年3月期第3四半期決算短信 住友化学2023年2月9日
住友化学株式会社は、2023年3月期第3四半期の決算短信(2022年4月1日~2022年12月31日)を発表した。
同社グループの売上高は2兆2570億円で前年同期比10.8%増となった。コア営業利益は1422億円で前年同期比30.9%減、営業利益は714億円で前年同期比63.9%減、親会社の所有者に帰属する四半期利益は603億円で前年同期比54.9%減となった。
健康・農薬事業部門では、農薬の南米における販売が大幅に増加し、インド等においても出荷が堅調に推移した。また、メチオニン(飼料添加物)が前年同四半期に比べ市況が上昇した。さらに、円安による在外子会社の邦貨換算差の影響もあり、売上収益は4392億円で前年同期比1082億円増となった。コア営業利益は原材料価格上昇の一方で、販売の増加や円安に伴う輸出手取りの増加等により、472億円で前年同期比194億円増となった。
エッセンシャルケミカルズ部門では、原料価格により販売価格が上昇し、円安による在外子会社の邦貨換算差の影響もあり、売上収益は6755億円で前年同期比506億円増となった。コア営業利益は540億円で前年同期比20億円減となった。
エネルギー・機能材料部門では、販売価格の上昇やリチウムイオン二次電池セパレータの出荷が堅調に推移したことが影響した。さらに円安の影響もあったため、売上収益は2571億円で前年同期比304億円増となった。コア営業利益は169億円で前年同期比18億円減となった。
情報電子化学部門では、円安による在外子会社の邦貨換算差の影響があった。半導体プロセス材料の出荷が増加したものの、インフレ懸念に伴う消費マインドの悪化等により売上収益は3386億円で前年同期比135億円減となった。コア営業利益は437億円で前年同期比22億円減となった。
医薬品部門では、国外では円安による在外子会社の邦貨換算差の影響に加え、売上伸長により増収となった。国内では薬価改定等の影響があったものの、売上収益は4825億円で前年同期比262億円増となった。コア営業利益は販売費、一般管理費、研究費の増加により431億円で前年同期比194億円減となった。
その他の事業では、売上収益は642億円で前年同期比172億円増となった。コア営業利益は77億円で前年同期比44億円減となった。
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