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微生物による自然循環を家庭菜園用土で 完全有機土「ジオ」新発売 クレイ2023年2月14日

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フラワーベース(花器)メーカーの株式会社クレイ(大阪府河内長野市)は3月21日、微生物が作り出す自然循環により、農作物本来の力を引き出す家庭菜園用完全有機土「THEO(ジオ)」を発売する。

微生物による自然循環を家庭菜園用土で 完全有機土「ジオ」新発売 クレイ

牛ふん堆肥や植物の油かすなどの有機資材を活用した「THEO(ジオ)」は、窒素・リン酸・カリウムなど化学性の成分バランスや、土の保肥力、保水性と、微生物による自然循環を土のなかに生み出し、農作物がもつ本来の力を引き出す土。立命館大学 生命科学部の久保幹教授が考案した循環型農業の指標となる土壌診断技術「SOFIX(ソフィックス)」をベースに設計・開発された。

SOFIXは、有機農業や循環型農業など、これからの持続可能な農業の「土づくり」に活用するために開発された技術。これまでは多様な微生物が気持ちよく生息できる肥沃で健康な土は、作物の育成には良いとされていたが、肥沃度を測る指数が存在しなかった。SOFIXは、土壌肥沃土指標を示すため、通常の土壌分析に加え、これまで数字で表すことが困難だった土壌の生物性を科学的に分析。その結果から、土壌の肥沃度を評価できることから、肥沃で健康な土と比較して、何が足りていないのか、どのような肥料をどのくらい与えるべきか、という施肥設計を可能にした。

1グラムあたり6億個以上の微生物が活動できる肥沃で健康な土1グラムあたり6億個以上の微生物が活動できる肥沃で健康な土

土壌の生物性は、土壌内の「総細菌数」「窒素循環活性」「リン循環活性(有機態リン酸を変換する力)」「土壌のバイオマス量(微生物のエサとなる有機物の量および比率)」などによって表される。 従来の農業では、土壌の化学性、物理性の分析のみで施肥設計をしてきたが、SOFIXでは、生物性も含め土壌を診断、パターン判定。その診断結果に基づき施肥設計できる。この技術により、農業初心者でも減農薬、減化学肥料を可能にし、最終目標として有機農業を行えるようになった。

SOFIXのパターン判定で、全5ランク中最高位の特Aランクを取れる土は、総細菌数が高く有機物と物質循環のバランスがとれた極めて良好な有機土壌となり、化学肥料を使った土に負けないない高いパフォーマンスを発揮する。

「THEO(ジオ)」は、SOFIX診断において特A判定の土で、1グラムあたり6億個以上の微生物が気持ちよく生息できる肥沃で健康な家庭菜園用の有機土。販売価格は5リットルで880円(税込)から。

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