「春肥」の補填も1万円当たり1444円 農水省の肥料高騰対策支援金2023年3月7日
ウクライナ危機などで肥料の高騰が続く中、農水省は「春肥」の肥料代について、「秋肥」と同様、1万円当たり1444円を補填することを決めた。昨年7月に決めた肥料コスト上昇分の7割を補填する高騰対策事業を踏まえ、今回の肥料の上昇率を1.4倍と設定して決めたもので、全国に通知した。4月ごろから申請を受け付ける見通し。
肥料の高騰が続く中、政府は昨年7月、化学肥料の2割低減に取り組む農家に対し、肥料コスト上昇分の7割を補填する肥料高騰対策事業を決定した。注文時期が2022年6月~10月の秋肥と、11月~5月の春肥が対象で、秋肥については、昨年8月までの農業物価統計の肥料価格を踏まえて上昇率を1.4倍としていた。
今回の春肥については、昨年11月~1月の農業物価統計による肥料価格の動向を見た結果、秋肥と同様に上昇率を1.4倍と決めた。
農家に支払う「コスト上昇分の7割」は、以下の計算式で決められることになっている。
(当年の肥料費-(当年の肥料費÷肥料価格の上昇率÷使用量低減率))×0.7
このうち使用料低減率は、使用料を減らすのに時間がかかることを考慮して今回は1割低減として「0.9」と設定しており、価格上昇率が「1.4」の場合、1万円当たりの補填額は以下の通り算定された。
(1万円-(1万円÷1.4÷0.9))×0.7=1444円
この結果、秋肥と同様に肥料代1万円当たりの補填額は1444円となることが決まり、農水省は今月3日、各地方農政局などを通して全国に通知した。
農家が助成金を申請する手続きは、農家→JAなど→都道府県協議会という流れとなる。農水省は早いところで4月ごろから申請を受け付け、5~6月ごろから交付を始めたいとしている。
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